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〈象徴形式〉としての遠近法
E・パノフスキー 著 木田元 監訳
柱がたわんで見えないよう、ふくらみ=エンタシスをほどこす。湾曲した網膜像がもたらす球面遠近法が古代を支配する。遠近法は空間の認識、神と世界と私の関係の秩序であった。主観的な仮象を生むとしてプラトンこれを退けたが、遠近法は「絵画の舵」(レオナルド)であり、無限を所産的自然に変え、カントによって形式化される空間を準備するのだ。
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定価2.400円(税別)
236頁 四六版
2003.5.10. 初版発行
ISBN4-88679-210-3
哲学選書 |
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