叛乱を解放する 体験と普遍史
長崎浩

¥3,200 (税別)

新左翼運動の深層から現在を問う論考群

  • 刊行年月:2021.9
  • 46判並製392頁
  • 本体価格3,200円
  • 18.8 x 12.5 x 2.5 cm
  • ISBN:978-4-86503-121-8

新左翼とは何だったのか
「叛乱論」の著者が、自身の政治的軌跡を振り返りながら、世界史的経験としての日本の1968を省察する。内ゲバ論・党派論(書き下ろし)、ブント秘史、社会を震撼させた伝説の「三里塚、対政府交渉報告」など、新左翼運動の深層から現在を問う論考群。

目次

はじめに
Ⅰ 体験と普遍史 日本の1968
叛乱の時代[一九六八年/全共闘運動/学生叛乱へ/叛乱という政治/「若者たちの叛乱」、ふたたび?]/ 世界史とわたし/一九七〇年 岐れ道それぞれ/永遠の序章 六八年と共同体/第三勢力の徘徊/疎外革命論の時代
Ⅱ 追悼
弔辞 小阪修平/思想の自立を妨げた思想家 吉本隆明/アジテーター西部邁
Ⅲ 私事を語る
ブントと島成郎/革命から叛乱を解放する/三里塚闘争、対政府交渉の顚末
Ⅳ 党派性のかたち
政治セクトの現在 四つの書評から/内ゲバの語り 文法と構図[第一部 革共同戦争/第二部 内ゲバ論の構図]
あとがきに代えて

紹介記事

  • 古賀暹氏書評「「叛乱」と政治的なるもの――その思想的個人史」(「週刊読書人」2021年12月10日付)

長崎浩(ながさき・ひろし)
1937年生まれ。1960年、東京大学理学部卒業、大学院数物系中退。63年~70年、東京大学物性研究所助手。以降、東北大学医学部、東京都老人総合研究所、東北文化学園大学に勤務。第一次共産主義者同盟で活動、東大全共闘運動には助手共闘の一員として参加。

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