この一冊から始まるアルトー・・・ドゥルーズ、デリダ、フーコーらに決定的な啓示を与え、土方巽、寺山修司らを揺り動かしたアントナン・アルトーとは何者なのか。14名の最前線の書き手による、24年ぶりの論集。「自殺論」新訳3編併録。
アルトー横断――不可能な身体
¥3,200 (税別)
鈴木創士[編]
- 刊行年月:2023年2月
- 46判並製308頁
- 縦188mm×横130mm×束18mm
- 302g
- 本体価格3,200円
- ISBN:978-4-86503-158-4 C0010
カテゴリー: 全タイトル, 既刊 タグ: アルトー, アントナン・アルトー, 鈴木創士
目次
鈴木創士|はじめに
アントナン・アルトー|自殺論三編 岡本健訳
|自殺について
|自殺をめぐるアンケートへの回答
|誰宛でもない手紙
鈴木創士|アルトー入門のためのインタビュー ――アルトーとは誰か
管啓次郎|COSMAGONIE
金子薫|心の住人、アルトーとの友情について
宇野邦一|哀れなアルトー? ソンタグ、デリダ、デカルト、土方巽のあいだで
荒井潔|「黒い沈黙」 アルトーのグロソラリーについて
中村隆之|無限、糞便、別の身体――アントナン・アルトーの異言
岡本健|アルトーの「狂気」の革命――二十世紀最大の言語学者としての、また哲学者としての
堀千晶|ポスト・スクリプトゥム、あるいは魂の耳
髙山花子|無名の小星(アスタリスク)から凶星-大災厄(デザストル)へ――アルトーとブランショ
丹生谷貴志|エクス・マキナ
原智広|アルトーと共に生き、アルトーを復活させるために――六つの質問と回答
高祖岩三郎|先住民のペヨーテ/アルトーのペヨーテ
村澤真保呂|異界の召喚――ゴッホ、アルトー、ガタリ
江川隆男|アルトー問題
アルトー略年譜
アルトーを読むためのブック・ガイド
鈴木創士(すずき・そうし)
1954年生まれ。著書に『芸術破綻論』、『文楽徘徊』、『離人小説集』など。訳書にアルトー『演劇とその分身』、『ヘリオバルスあるいは戴冠せるアナキスト』、『神の裁きと訣別するため』(共訳)、『ランボー全詩集』など多数。