アルトー・コレクションI

ロデーズからの手紙
アントナン・アルトー

¥3,600 (税別)

宇野邦一・鈴木創士[訳]

  • 刊行年月:2022年7月
  • 46判上製368頁
  • 縦188mm×横130mm
  • 本体価格3,600円
  • ISBN:978-4-86503-140-9

アルトーにとっての最大の転機であり、思想史上最大のドラマでもあったキリスト教からの訣別と独自の《身体》論構築への格闘を、狂気の炸裂する詩的な書簡(1943~46年)によって伝える絶後の名編。アルトー研究の第一人者二氏による改訳決定版。

※白水社『アントナン・アルトー著作集』第V巻1998年刊の増補・改訂版です。
※月曜社「アルトー・コレクション」続刊・・・2:アルトー・ル・モモ  | 3:カイエ | 4:手先と責苦

紹介記事

アントナン・アルトー(Antonin Artaud)
1896年9月4日、父アントワーヌ=ロワと母ユーフラジー・ナルバスの長子として生まれる。5歳のとき、脳脊髄膜炎を患い一命をとりとめる。1921年、俳優としてデビュー。1924年、ジャック・リヴィエールとの往復書簡発表。シュルレアリスム・グループに参加。27年に離脱。1932年、「残酷の演劇宣言」。34年、「ヘリオガバルス」。36年にメキシコへ、37年にはアイルランドへ旅し、そこからフランスに強制送還され、その後、46年まで精神病院に監禁される。48年、「ヴァン・ゴッホ」でサント・ブーヴ賞、一方、ラジオのための「神の裁きと訣別するため」は放送禁止となる。3月4日、イヴリーの療養所で死去。

宇野邦一(うの・くにいち)
1948年生まれ。著書に『アルトー 思考と身体』、『ベケットのほうへ』など。訳書にアルトー『タラウマラ』、『神の裁きと訣別するため』(共訳)、ベケット『モロイ』、『マロウンは死ぬ』、ドゥルーズ゠ガタリ『アンチ・オイディプス』など。『アルトー後期集成』を監修。

鈴木創士(すずき・そうし)
1954年生まれ。著書に『芸術破綻論』、『文楽徘徊』、『離人小説集』など。訳書にアルトー『演劇とその分身』、『ヘリオバルスあるいは戴冠せるアナキスト』、『神の裁きと訣別するため』(共訳)、『ランボー全詩集』など多数。

関連する本

上部へスクロール
Copy link