到来する共同体 新装版
ジョルジョ・アガンベン

¥1,800 (税別)

上村忠男[訳]

2刷出来:2022年5月27日

来たるべき政治哲学の鍵を示す代表作を新しい装いで再刊。

  • 刊行年月: 2015.02
  • B6変型判上製160頁
  • 本体価格1,800円
  • 17.5 x 1.1 x 11.8 cm
  • ISBN978-4-86503-021-1

ポスト構造主義以後の現代思想を牽引してきたイタリアの知性が、共同体と民主主義をめぐる問いの再定礎に挑む。〈なんであれかまわないもの〉と〈取り返しのつかないもの〉から発出する、政治哲学の鍵が開示される。高名な〈ホモ・サケル〉シリーズに先立つ代表作を新装版で再刊する。

原書: La comunità che viene, Bollati Boringhieri, 2001.

目次

1 なんであれかまわないもの
2 リンボから
3 見本
4 生起
5 個体化の原理
6 くつろぎ
7 マネリエス
8 悪魔的なもの
9 バートルビー
10 取り返しがつかないもの
11 倫理
12 ディム・ストッキング
13 光背
14 偽名
15 階級のない社会
16 外
17 同名異義語
18 シェキナー
19 天安門

取り返しがつかないもの
I
II
III

二〇〇一年の傍注――夜のティックーン

訳者あとがき

ジョルジョ・アガンベン(Giorgio AGAMBEN)
1942年ローマ生まれ。イタリアの哲学者。著書に、1970年『中味のない人間』(岡田温司・岡部宗吉・多賀健太郎訳、人文書院、2002年)、1977年『スタンツェ』(岡田温司訳、ありな書房、1998年;ちくま学芸文庫、2008年)、1978年/2001年『幼児期と歴史』(上村忠男訳、岩波書店、2007年)、1982年/1989年『言葉と死』(上村忠男訳、筑摩書房、2009年)、1990年/2001年『到来する共同体』(上村忠男訳、月曜社、2012年、本書)、1993年『バートルビー』(高桑和巳訳、月曜社、2005年)、1995年『ホモ・サケル』(高桑和巳訳、以文社、2003年)、1996年/2010年『イタリア的カテゴリー』(岡田温司監訳、みすず書房、2010年)、1996年『人権の彼方に』(高桑和巳訳、以文社、2000年)、1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)、2000年『残りの時』(上村忠男訳、岩波書店、2005年)、2002年『開かれ』(岡田温司・多賀健太郎訳、人文書院、2004年;平凡社ライブラリー、2011年)、2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)、2005年『涜神』(上村忠男・堤康徳訳、月曜社、2005年;新装版、2014年)、2005年『思考の潜勢力』(高桑和巳訳、月曜社、2009年)、2007年『王国と栄光』(高桑和巳訳、青土社、2010年)、2008年『事物のしるし』(岡田温司・岡本源太訳、筑摩書房、2011年)、2009年『裸性』(岡田温司・栗原俊英訳、平凡社、2012年)、2011年『いと高き貧しさ』(みすず書房、2014年)などがある。

訳者:
上村忠男(うえむら・ただお)
1941年兵庫県生まれ。思想史家。著書:『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988年)、『歴史家と母たち』(未來社、1994年)、『ヘテロトピアの思考』(未來社、1996年)、『バロック人ヴィーコ』(みすず書房、1998年)、『歴史的理性の批判のために』(岩波書店、2002年)、『超越と横断』(未來社、2002年)、『グラムシ 獄舎の思想』(青土社、2005年)、『韓国の若い友への手紙』(岩波書店、2006年)、『無調のアンサンブル』(未來社、2007年)、『現代イタリアの思想をよむ』(平凡社ライブラリー、2009年)、『ヴィーコ』(中公新書、2009年)、『知の棘』(岩波書店、2010年)、『カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まってしまった』を読む』(平凡社、2010年)、『ヘテロトピア通信』(みすず書房、2012年)など。訳書: G・C・スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』(共訳、月曜社、2003年)、エンツォ・パーチ『関係主義的現象学への道』(編訳、月曜社、2011年)、スパヴェンタ/クローチェ/ジェンティーレ『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』(編訳、月曜社、2012年)のほか、ヴィーコ、クローチェ、グラムシ、プラーツ、エーコ、ネグリ、ヴァッティモ、ギンズブルグ、アガンベンなど多数。

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