小さな名著、待望の新装復刊!――「宗教としての資本主義はそのもてる力をすべて駆使して、贖罪にではなく罪に向かい、希望にではなく絶望に向かうがゆえに、世界の変形ではなく破壊をめざす。その支配はわたしたちの時代においては全体に及んでいる」(本書より)。資本主義という宗教の土台にある〈神聖を汚すことのできないもの〉を侵犯せよ。権力の諸装置を無力化し、それらが剝奪していた空間を人々の〈共通の使用〉へと返還せよ――来たるべき世代の政治的課題としての瀆神のありようを明かす重要書。
原書:Profanazioni, nottetempo, 2005.
本書の造本について:2005年刊の旧版と同じ、新書判より少し横幅がある小ぶりなサイズを踏襲しつつ、本文・表紙・カバーで各々に色の濃度が異なる三種類の白い紙を使用し、「白さ」のグラデーションを追求しました。刷色はシンプルに墨色のみでまとめました。
本書の内容について:本書は2005年刊の単行本の新装版で、内容の変更や追加はなく、誤植の訂正に留めております。