叢書・エクリチュールの冒険

散文のイデア
ジョルジョ・アガンベン

¥2,800 (税別)

高桑和巳[訳]

  • 刊行年月:2022年3月
  • 46判並製256頁
  • 本体価格2,800円
  • ISBN:978-4-86503-132-4

1985年に原著初版が刊行されて以来、幾度となく改版されながらも未訳であった幻のエッセイ集。言語思想から政治思想へと転回する著者のミッシング・リンクを示す本書では、33のテーマをめぐり、哲学的かつ詩的な論述により仮借ない表象批判が行なわれる。図版12点。叢書・エクリチュールの冒険第19回配本。

原書:Idea della prosa, Quodlibet, 2002.

目次

境界

材(マテリア)のイデア
散文のイデア
句切れのイデア
召命のイデア
〈単一のもの〉のイデア
述法のイデア
真理のイデア
ムーサのイデア
愛のイデア
研究のイデア
記憶の及ばぬもののイデア

権力のイデア
共産主義のイデア
政治のイデア
正義のイデア
平和のイデア
恥のイデア
時代のイデア
音楽のイデア
幸福のイデア
インファンティアのイデア
最後の審判のイデア

思考のイデア
名のイデア
謎のイデア
沈黙のイデア
言語運用のイデア 1
言語運用のイデア 2
光のイデア
見かけのイデア
栄光のイデア
死のイデア
覚醒のイデア
境界
解釈者たちから弁護されるカフカ
『散文のイデア』を読むために――翻訳者あとがきに代えて

紹介記事

  • 宮﨑裕助氏書評「アガンベン思想の精髄を集約した33の《イデア》――思考を喚起する”アイディア集”として、自由に読みたい」(「週刊読書人」2022年10月14日付「学術・読物」欄)

ジョルジョ・アガンベン(Giorgio Agamben, 1942-)
イタリアの哲学者。月曜社から刊行された訳書は以下の通り。『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男ほか訳、2001年)、『バートルビー』(高桑和巳訳、2005年)、『涜神』(上村ほか訳、2005年;新装版、2014年)、『思考の潜勢力』(高桑訳、2009年)、『到来する共同体』(上村訳、2012年;新装版、2015年)、『書斎の自画像』(岡田温司訳、2019年)。

高桑和巳(たかくわ・かずみ, 1972-)
慶應義塾大学理工学部教授。専門はイタリア・フランス現代思想。近書に『哲学で抵抗する』(集英社新書、2022年)がある。翻訳にアガンベンの著作多数のほか、月曜社では、イヴ‐アラン・ボワ&ロザリンド・E・クラウス『アンフォルム』(共訳、2011年)がある。

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