表象文化論学会の設立20年、そして本誌『表象』の創刊20号を記念する特集には、拡大版巻頭言として松浦寿輝、岡田温司、佐藤良明、田中純、門林岳史の歴代会長5名が寄稿。学会という制度、大学という場、そして表象文化論の現在が各人各様に立ち上がる。研究者/大学教員8名による共同討議は、大学教育の現場における具体的なニーズと表象文化論の理念とのあいだで「教育」の方法論を実践的に探る。蓮實重彥の言説をあえて記号論の文脈に置き、表象文化論的アプローチの明確化を試みる入江哲朗の論文を併せて掲載。
表象20
¥2,200 (税別)
特集:表象文化論の20年
表象文化論学会[発行] 月曜社[発売]
- 刊行年月:2026年5月
- A5判並製276頁
- 本体価格2,200円
- ISBN:978-4-86503-223-9 C0010
目次
◆特集「表象文化論の20年」
20号記念・拡大版巻頭言
「シンボル形式としての単眼視像――江戸の表象空間・序説」松浦寿輝(初代会長、2006~10年)
「学会20年に思うこと」岡田温司(第2代会長、2010~14年)
「イン・マイ・ライフ」佐藤良明(第3代会長 2014~18年)
「アソシエーションの20年──アジールとしての遊び場〔シュピールラウム〕」田中純(第4代会長、2018~22年)
「学会を再発明する」門林岳史(第5代会長、2022~26年)
論文「蓮實重彥における記号と反記号――表象文化論のメソドロジーに向けて」入江哲朗
共同討議「表象文化論と教育実践」入江哲朗+小澤京子+北村紗衣+関根麻里恵+常石史子+星野太+渡部宏樹+海老根剛(司会・構成)
「表象文化論の20年」ブックガイド
◆論文
「「展覧会危機」の時代の展覧会――「苦難にある女性たち」展をめぐる考察」池田真実子
「瞬時性の回路――クレメント・グリーンバーグにおける美的判断の反復と持続」大澤慶久
「身体、力と形の狭間で――アルトーに対峙するナンシー」柿並良佑
「峯村敏明のポストもの派論再考」金子智太郎
「「自然-文化」における生/死――ロバート・ラウシェンバーグ《グローイング・ペインティング》の成立・展示・破壊をめぐって」柴山陽生
「観相学者アルフレート・デーブリーン――写真・人種理論・未来小説における「類型」と「個」の相克」相馬尚之
「アナル・リング――修復的転回と否定性」長尾優希
◆書評
「ラテンアメリカ的孤独を語るアネクドタ――相田豊『愛と孤独のフォルクローレ:ボリビア音楽家と生の人類学』書評」細馬宏通
「ロシア現代アートの起源と進化――鴻野わか菜『生きのびるためのアート:現代ロシア美術』書評」江村公
「悲劇から読み解くラカン思想の転換点――ファルスから〈女の享楽〉へ ――桑原旅人『汝の「欲望」に従って行為せよ:ジャック・ラカンの倫理学』書評」大池惣太郎
「物言わぬ資料から立ちのぼる「サイレント」の賑わい――柴田康太郎『映画館に鳴り響いた音:戦前東京の映画館と音文化の近代』書評」福田貴成
「あなたを忘れない 女たちによる「家」の解体――徐玉『女を見る女のまなざし:日本文芸映画における女同士の絆』書評」竹田恵子
「マルクス主義批評の系譜を写真史から掘り起こす――田尻歩『ドキュメンタリー写真を発明し直す:リアリズムと集団制作の系譜』書評」洞ヶ瀬真人
「メルロ=ポンティ再覚醒――田村正資『問いが世界をつくりだす:メルロ=ポンティ 曖昧な世界の存在論』書評」渡名喜庸哲
「イギリス戦時下のラジオ文化とモダニズム文学――永嶋友『第二次世界大戦期イギリスのラジオと二つの戦争文化:BBC、プロパガンダ、モダニズム』書評」上田学
「自らの加害性という困難――藤城孝輔『村上シネマ:村上春樹と映画アダプテーション』書評」角尾宣信
「「流用」によって刻まれる作家性――藤原征生『芥川也寸志とその時代:戦後日本映画産業と音楽家たち』書評」原塁
「映画の「音」をめぐる新たな一冊――正清健介『小津映画の音:物音・言葉・音楽』書評」宮本明子
表象文化論学会(The Association for Studies of Culture and Representation)
http://www.repre.org/
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東京大学大学院 総合文化研究科 表象文化論研究室内
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