11月のパリ、ロケハンなしの一発勝負、前代未聞のファッション撮影が始まった。
森山大道 最初で最後のファッション写真。
雑然とした通りの雰囲気や、工事現場から鳴り響く騒音、通りを走る車のクラクション、 運河が作り出す独特の雰囲気のなかで、撮影は進められていった…
撮影が終わった後、煙草を一服吸いながら森山大道は苦笑いをして言った。
「何か、写ってるかね。知らんぞ」
東京…ライティングデスクで見た時の驚き…森山大道のファッション写真は、 明らかに森山大道の写真だった。ファッション写真という言葉すら必要ないのかも知れない。
デザイナー滝沢直己は言う 「衣服、その存在感は希薄となり皮膚そのものがマテリアルとなっていく…」
森山大道は、パリという歴史的都市で、この撮影で、かつてないやり方でそれを明示した。
NOVEMBRE 森山大道×滝沢直己 フォト・ボックス
森山大道=写真 滝沢直己=デザイン
品切
限定1500部→完売いたしました
森山大道 最初で最後のファッション写真
- 刊行年月: 2004.06
- B/Wフォトプリント24+ボーナスプリント1(41.9×29.6 cm)
- スペシャルボックス入り
- 本体価格6600円
- ISBN:4-901477-10-2
紹介記事
- 「HUgE+(ヒュージ・プラス)」2004年5月28日発売号
- 「装苑」2004年7月号
- 「読売新聞」2004年6月4日(金)夕刊「モード」欄
- 「産経新聞」6月6日(日)東京朝刊「おしゃれFILE」欄
- 「朝日新聞」2004年6月18日(金)夕刊「ファッション」欄
- 「日本経済新聞」2004年7月18日(日)朝刊「読書」欄
- 「POPEYE」2004年7月24日発売号(8月10日号)
- 「美術手帖」2005年1月号「こだわりのビジュアルブック35選」
森山大道(もりやま・だいどう)
1938年生。写真家。月曜社での近年の出版物に、『森山大道写真集成シリーズ 1-5』(2018-2021年)、『K』(2017年)、『絶対平面都市』(鈴木一誌共著、2016年)、『Osaka』(2016年)、『犬と網タイツ』(2015年)、『ニュー新宿』(2014年)、『通過者の視線』(2014年)などがある。
最新の動向、および詳細なプロフィールは、公式サイトをご参照ください。
滝沢直己 (たきざわ・なおき)
1960年東京都生まれ。ファッション・デザイナー。
82年桑沢デザイン研究所卒業後、三宅デザイン事務所入社。93年からISSEY MIYAKE のメンズラインを担当し、99年レディースのデザイナーに就任、三宅一生氏から後継者に指名された。