多様体 第2号 総特集:ジャン=リュック・ナンシー

¥3,200 (税別)

  • 刊行年月:2020年10月
  • A5判並製360頁
  • 本体価格3,200円
  • 21 x 14.8 x 21.5 cm
  • ISBN978-4-86503-101-0

フランス哲学界の重鎮ナンシーをめぐる総頁特集。2017年4月に開催された、ジョルジュ・バタイユ生誕120年国際シンポジウム「神話・共同体・虚構――ジョルジュ・バタイユからジャン=リュック・ナンシーへ」で発表された国内研究者による力作論考を収めるとともに、ナンシーによる講演や各種メッセージ、慶應大セミナー、来日時のアクシデントによる入院体験をめぐる随想など、関連テクストを集成。日本滞在から着想を得た伴侶エレーヌ・ナンシーによる考察や、ハーマッハーによる長篇のナンシー論、ナンシーによるハーマッハー追悼文、今夏80歳を迎えたナンシーへのデュットマンによる祝辞も併載。気鋭の若手デザイナー大倉真一郎による新たな誌面と造本設計で贈る。

目次

はじめに ジョルジュ・バタイユからジャン=リュック・ナンシーへ|市川崇
心からバタイユを|ジャン=リュック・ナンシー|中川真知子・市川崇訳
日本のみなさんへのメッセージ|ジャン=リュック・ナンシー|乙幡亮・柿並良佑訳
だれが「虚構」を悦ぶのか?――アンフォルム再論|井岡詩子
神話の不在、文学の不在――ジョルジュ・バタイユと消滅の力をめぐって|石川学
時間、エクリチュール、政治――ジョルジュ・バタイユとジャン=リュック・ナンシー|市川崇
「内的経験」における他者の場所|大池惣太郎
人間なきオマージュ――バタイユ&ナンシー、思考の身振りと力|柿並良佑
神話の二つの相――ニーチェ、バタイユ、ナンシーとともに|酒井健
エロス、文学、災厄――バタイユ、レヴィナス、ナンシー|渡名喜庸哲
ジョルジュ・バタイユの『死者』について――キリスト教・愛・物語|中川真知子
「恋人たちの共同体」再考――バタイユの物語作品とナンシーの思考から|福島勲
「個体」をめぐる一九四〇年代のキリスト教哲学 ――J.-L.ナンシーの脱キリスト教的視点から|松本鉄平
ジャン=リュック・ナンシーからの応答|ジャン=リュック・ナンシー|柿並良佑ほか訳
星々の遺りもの?|ジャン=リュック・ナンシー|時田圭輔・松本鉄平・市川崇訳
『性存』をめぐるセミナー――二〇一七年四月一八日 慶應義塾大学|ジャン=リュック・ナンシー|市川崇訳
Nippospitalité 日本で受けた歓待|ジャン=リュック・ナンシー|渡名喜庸哲・市川崇訳
龍安寺|エレーヌ・ナンシー|福島勲訳
《共に》について/から離れて――ジャン=リュック・ナンシーにおける複数の変異と沈黙|ヴェルナー・ハーマッハー|西尾宇広・針貝真理子訳
私は言葉もない|ジャン=リュック・ナンシー|西尾宇広・針貝真理子訳
恐れるところを知らず――八〇歳を迎えるジャン=リュック・ナンシーに|アレクサンダー・ガルシア・デュットマン|柿並良佑訳
著訳者一覧
編集後記

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