多様体 第3号 特集:詩作/思索

¥3,000 (税別)

詩と哲学のあわいを縫う西欧深層500年の旅

  • 刊行年月:2020.11
  • A5判並製368頁
  • 本体価格3,000円
  • 21 x 14.8 x 2 cm
  • ISBN978-4-86503-104-1
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〈哲学:考えること〉と〈詩:語ること〉のあわいをぬって、西欧深層の500年を旅する特集号。ルネサンス期の詩人ポリツィアーノによる農人礼讃や、ドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリスによるフィヒテ研究。詩人マラルメと映画人ロメールとの架空対話、ナチス収容所を体験した二人、哲学者ヴァールの詩と、作家デルボーの散文詩。いずれも初訳。特別掲載として、火刑に処された哲学者ブルーノの中期重要作の抄訳と、米国南部料理の研究家ルイスをめぐる論考を収める。詩人や哲学者だけでなく書店人・取次人が筆を揮う連載も充実。今号も新たな造本設計で贈る。デザイナーは新鋭・北田雄一郎。

目次

【特集 詩作/思索】
刑務所と収容所での詩/形而上学の旅|ジャン・ヴァール|水野浩二 訳
詩人ジャン・ヴァール|水野浩二
生きている者たちへの祈り――『アウシュヴィッツとその後(2)無益な知識』より|シャルロット・デルボー|亀井佑佳 訳
ステファヌ・マラルメとの対話|エリック・ロメール|柏倉康夫 訳
『フィヒテ研究』抜粋――[第一草稿群、1795年秋~初冬][第二草稿群、1796年2月まで]より|ノヴァーリス|宮田眞治 訳
農人|アンジェロ・ポリツィアーノ|沓掛良彦 訳
【特別掲載】
しるしのしるし 第一部 第三五~五〇節|ジョルダーノ・ブルーノ|岡本源太 訳
ジェマイマ・コードを超えて――エドナ・ルイス『田舎料理の味』の場合|田中有美
【投稿】
無始原のもたらす可能性――レヴィナスを読むアバンスール|松葉類
【連載】
シラー新訳詩集 第二回 エレウシースの祭典 ほか二篇|フリードリヒ・フォン・シラー|青木敦子訳
アクロアシス 第二回 世界の調和学についての教え 第Ⅴ~Ⅶ章|ハンス・カイザー|竹峰義和訳
中野幹隆とその時代 第二回 吉本隆明の八〇年代|檜垣立哉
哲学ノート 第二回 コギトとはひとつの愚かさなのだろうか?|三浦亮太
書店空間の定点観測 第二回 ゼロ年代の話|鎌垣英人
思想と時空 第一回 本|佐野衛
【リプリント】
編集後記五篇|中野幹隆

 

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