絶望論 革命的になることについて
廣瀬純

¥1,600 (税別)

このクソだらけの世界で創造的に生きるために必要なことを、ドゥルーズとゴダールを読解しながら問う。

  • 刊行年月:2013.4
  • 46判(タテ190mm×ヨコ128mm)並製224頁
  • 本体価格1,600円
  • ISBN978-4-86503-000-6

「絶望を作り出しそれに強いられて逃走線を描出する、革命の不可能性を作り出しそれに強いられて革命的になる、人民の欠如を作り出しそれに強いられて来るべき人民に呼びかける」。創造的に生きるためになぜ《絶望》しなければならないのか? 《革命的になる》とは、どういうことなのか? 気鋭の論客が、ドゥルーズとゴダールを読解しながら、講演形式で問う、いまこの世界に必要なこと。
装画=中原昌也

本書より:『絶望論』というタイトルのもとで「革命的になることについて」論じる本書は、デモの無力を産出するこのデモ、おのれの無力を自ら創出するこれらの人々を眼前にして、彼らに触発されて、彼らの無力の力に強いられて、構想され執筆されたものである。本書のすべては、彼らに導かれて次のようなドゥルーズの一節を再読することから始まった。「我々にはひとつのエチカ、ひとつの信が必要なのだ。そう聞いたら愚か者たちは笑うだろう。しかし、我々に必要なのは何か別のものを信じることではなく、この世界を信じること、つまり、愚か者たちもその一部をなしているこの世界を信じることなのだ」。

目次


ドゥルーズ、革命的になること――不可能性の壁を屹立させ、逃走線を描出せよ
明解な世界に曖昧なフィルムを対峙させよ――ゴダール『中国女』をめぐって
絶望が個に返されている 対談 緒方正人+廣瀬純
あとがき

紹介記事

  • 結城秀勇氏書評(「nobody」39号(2013年7月発行)「《始まりから始める》ための強さと柔軟さとを」)
  • 綿野恵太氏書評(「映画芸術」444号、2013年夏号(7月発売)「バートルビーが振り返る」)
  • 新井友美氏(MARUZEN&ジュンク堂書店)短評(「週刊読書人」2013年7月26日付「2013年上半期の収穫から」)
  • 井上一紀氏書評(「文藝」2013年秋季号(7月発売)「BOOK REVIEW」)
  • 紹介記事(共同通信配信:「秋田魁新報」2013年6月9日付、「河北新報」「山梨日日新聞」「神戸新聞」「徳島新聞」6月16日付、「信濃毎日新聞」6月23日付)
  • ナガタ氏書評(「Book News」2013年5月15日付「革命の不可能性から逃げるために。」)

廣瀬純(ひろせ・じゅん)
1971年生まれ、龍谷大学准教授。パリ第3大学博士課程中退。専門は、 映画論、現代思想。
著書に、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社、2005年)、『闘争の最小回路』(人文書院、2006年)、『闘争のアサンブレア』(コレクティボ・シトゥアシオネスとの共著、月曜社、2009年)、『シネキャピタル』(洛北出版、2009年)、『蜂起とともに愛がはじまる』(河出書房新社、2012年)。訳書にパオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』(月曜社、2004年)、ネグリ『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社、2007年)、ネグリ『未来派左翼』(NHK出版、2008年)、フランコ ・ベラルディ(ビフォ)『NO FUTURE――イタリア・アウトノミア運動史』(共訳、洛北出版、2010年)がある。

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