プラトンによって提起され、ニーチェによる転覆へと至る翻訳の形而上学——その奔流は西洋における思想と文芸の歴史を貫き、今なお私たちの知を揺るがしつづける。無翻訳の夢から翻訳の(不)可能性へ、古代より現代まで、錯綜する問いの千の相貌へと迫る哲学者の旅程。本邦初訳。【叢書・エクリチュールの冒険、第6回配本】
原書:On Translation, Indiana University Press, 2002.
本書の造本について:灰色に近い薄藤色の本文紙に墨色のインクで刷り、白い表紙でくるみました。カバーは白いマットな紙に銀色の帯を敷き、墨文字を載せてミニマルにまとめました。