バタイユ、ブランショ、ナンシーが投げかけた共同体の(不)可能性への問いを、アガンベンは再定礎する。古代から現代まで、哲学から文学までを縦走横断し、存在と倫理、単独者と救済などの諸関門を経巡って、問いは深められていく。アガンベンの政治哲学の鍵となる代表作、ついに翻訳なる。来たるべき民主主義のために街路へ出て、戦車と対峙しようとするすべての人々のもとへ。
「叢書・エクリチュールの冒険」第3回配本 【本書の造本について:ひまわり色の本文紙に墨のインクで刷りました。見た目のシンプルさを重視したいため、帯は付しません。】
原書: La comunità che viene, Bollati Boringhieri, 2001.