経済成長という幻想からの秩序ある撤退を——。過去の社会主義の道徳的退廃とともに、資本主義的現実と妥協した現在のエコロジストたちをも痛烈に批判する本書は、自然環境と人間社会を破壊する〈開発と搾取〉に支えられた成長神話との訣別を私たちに促し、〈持続可能な世界〉へと向かうための新しいヴィジョンを提示する。本邦初訳。
原書:Die nachhaltige Gesellschaft: Eine kritische Analyse der Systemalternativen, Rotpunktverlag, 2001.