あらゆる統治をしりぞける新たな〈生〉の形式を見出すための新鋭による力編。ヒップホップに恩寵を見出し、パレスチナを通して「実在」を問うなど、シモーヌ・ヴェイユとともに「いま-ここ」の解放の神学をさぐる。守中高明氏推薦「「主体性」「自由意志」そして「主権」――近代が強いるこれらの妄念を脱構成=罷免する〈信〉の力。この熾烈な終わりなき「神との共-生成」へと召し出されることを、あなたは求められている」。
祈りのアナーキー ――シモーヌ・ヴェイユと解放の神学
堀真悟
¥3,200 (税別)
- 刊行年月:2026年2月
- 46判336頁
- 本体価格3,200円
ISBN:978-4-86503-219-2
目次
序章 霊性を解放する
1章 マテリアルな霊性――聖なるものたちのコミュニズム
はじめに
1 シモーヌ・ヴェイユの霊性
1-1 神の超越性――カール・バルト
1-2 神の内在性――スピノザ
1-3 物質の霊性――聖なるもの
2 放棄と蜂起a
2-1 無になることの無力?
2-2 物質性からの自由、物質性への自由
2-3 脱創造のヴァンダリズム
3 聖なるものたちのコミュニズム
3-1 情熱的連帯
3-2 すべてを共有化する
3-3 大赦の労働
おわりに
2章 注意と軽蔑――田園都市のファシズムと盗人たちのコミューン
はじめに
1 シモーヌ・ヴェイユの注意
1-1 注意の霊性
1-2 注意の脱構成
1-3 注意の身体性
2 インフラストラクチャーの軽蔑
2-1 田園都市の霊性
2-2 田園都市のインフラ
2-3 田園都市のネオリベラリズム
2-4 田園都市のロジスティクス
2-5 田園都市のファシズム
3 注意と解放
3-1 注意と身体-領土
3-2 注意するサマリア人
3-3 注意とコミューン
おわりに
3章 祈りのアナーキー ――統治としての、あるいは召命の義務としての
はじめに
1 祈りについて
1-1 可能性という誘惑
1-2 統治としての祈り
1-3 持続可能な人間?
1-4 統治の持続と教会機械
2 祈りと解放
2-1 非-可能性への祈り
2-2 メシア的召命
2-3 祈りのアナーキー
3 アナーキーの義務
3-1 強靭な否定性?
3-2 新たな義務
3-3 「その人をその人として」
おわりに
4章 ヒップホップの神様――シモーヌ・ヴェイユの黒人霊歌と黒人解放の神学
はじめに
1 シモーヌ・ヴェイユの黒人霊歌
1-1 芸術の義務
1-2 宇宙の転覆
1-3 真理の教育
2 ヒップホップの威力
2-1 想起する義務
2-2 贖罪するストリート
2-3 必然のコミュニズム
3 ヒップホップの恩寵
3-1 ヒップホップのテロリズム
3-2 ヒップホップの必然
3-3 ヒップホップの脱獄
おわりに
5章 パレスチナの永遠――シモーヌ・ヴェイユの実在論とパレスチナ解放の神学
はじめに
1 「パレスチナは実在しない」?
1-1 シオニストの天才
1-2 締め出しの新実在論
1-3 無感性的なものに抗するイメージ?
2 締め出しの地理、 地理の秘蹟
2-1 見ることの失敗――インフラストラクチャーの暴力
2-2 見ることの霊性――聖地とロジスティクス
2-3 巡礼、 蜂起、 不屈の神学
3 実在するパレスチナ
3-1 シモーヌ・ヴェイユと二つのイスラエル
3-2 パレスチナの実在
3-3 パレスチナの永遠
おわりに――他の場所におけるパレスチナと共通のもの
6章 うしろからおされて――田中小実昌゠遵聖、ポロポロのエチカ
はじめに――「どうでもよくないこと」
「十字架は奪ってくる」
「神が神となる」
「ポロポロ」
「いまでもいっしょにいる」
終章 不幸との接吻
あとがき
堀真悟(ほり・しんご)
月刊誌・書籍の編集者を経て、現在、早稲田大学文化構想学部現代人間論系助手、立教大学兼任講師、高崎経済大学非常勤講師。専門はカルチュラル・スタディーズ、キリスト教思想、社会学。






