「人間的なるもの」を壊滅させる「真理への勇気」の実践、その苛烈な批評を集成した全3巻コレクション、完結。文芸批評、美術批評の重要作を多数収録。大岡昇平論、深沢七郎論、谷崎潤一郎論、ヘンリー・ダーガー論、ゲルハルト・リヒター論など、2005年以降のテクストから精選。単行本未収録多数。エッセイ:絓秀実・雑賀恵子、解説:東海晃久。
丹生谷貴志コレクションIII
丹生谷貴志
¥4,300 (税別)
- 刊行年月:2026年1月
- 46判並製576頁
- 本体価格4,300円
ISBN:978-4-86503-218-5
カテゴリー: 全タイトル, 新刊 タグ: 丹生谷貴志, 丹生谷貴志コレクション
目次
「芸術」なるもの、「美術」なるもの
Van Gogh going to Work…
我が友、ミシマ
フーコーのテヘラン
砂浜の上に消えてゆく肖像
小ささについてーー光の錯乱と細部の散乱
みどりさんーー追悼 若桑みどり
吸血を欲した無数の虫の羽音がする私の海……ーー稲川方人『聖—歌章』の余白に
敗走者の生と真理ーー大岡昇平をめぐって
Don’t be cruelーー深沢七郎の「ニンゲンなしの世界」
たくさんの太陽のチリーーニーチェを巡る二つのノート
例えば、正しく終わらせる、ことについて
ヘンリー・ダーガー、浮遊する不在
バルテュス、魂という具象的な質料について
爆風・アパシーその他……
谷崎の「おんな手」ーー芸術の誕生
わたしの草間彌生
「 」の余白に
来るべき、〝踊る痕跡〟
無茶ぶり/或いは、ラストダンスは月の砂漠……
砂の上の〈監視〉と〈舵取り〉・ノート
ゲルハルト・リヒターの余白に……
これが私たちの生活ですからね!
心霊少年は、ただ小走りに歩き、列車に乗るーー追悼 宮田仁
あとがきと終わらないドタバタの余談
丹生谷貴志のために
憧れの人|絓秀実
確かにあるなにかつよい風が……|雑賀恵子
解説 教師・丹生谷貴志の「誰のものでもない視線」|東海晃久
解題(初出一覧)
丹生谷貴志(にぶや・たかし, 1954-)
批評家(哲学・芸術)。著書に『光の国』(朝日出版社)、『砂漠の小舟』(筑摩書房)、『ドゥルーズ・映画・フーコー』『女と男と帝国』『三島由紀夫とフーコー』(以上、青土社)、『死体は窓から投げ捨てよ』、『死者の挨拶で夜がはじまる』『家事と城砦』(以上、河出書房新社)など。








