1968年夏、暴動の嵐吹き荒れる山谷に鈴木国男、船本洲治ら四人の若者が山谷に降りたった。それは、寄せ場を牛耳る暴力手配師、悪質業者、地域ボス、マンモス交番との妥協なき闘いの烽火であった。山谷自立合同労働組合、全都統一労働組合から悪質業者追放現場闘争委員会、山谷争議団へとつらなる闘いをたどりながら、「労働者解放旅団」と称された活動家たちの軌跡。社会運動、貧困問題、〈1968〉などに関心をもつ人たちへ。現在を照らす現場からの貴重な歴史的証言!
池田浩士氏推薦「この現実を自力で変えようとする人々。多様多彩なその人々を結ぶ強靭な糸として生きた著者。消された歴史の群像が、いまこの現実に蘇生する」。