平岡正明著作集[上]

¥3,200 (税別)

2024年03月21日取次搬入予定

平岡正明著作集編集委員会[編]

  • 刊行年月:2024年3月
  • 46判並製534頁
  • 縦188mm×横130mm×束幅31mm
  • 500g
  • 本体3,200円
  • ISBN:978-4-86503-184-3

⇒平岡正明著作集[下

過激で鮮烈でスキャンダラスな思想家のエッセンス――。革命と犯罪、ジャズから歌謡まで、縦横無尽に論じて、いまなお支持を集めつづける思想家・平岡正明の100冊あまりにおよぶ全著作から、そのエッセンスを全2巻、1000ページ余に凝縮し、ときにドゥボール『スペクタクルの社会』やドゥルーズ=ガタリまでをも想起させるその先駆性、革命性を一望する。1962年から2005年までの40篇を収録。上巻に革命論、下巻に大衆文化論を中心に収録。※「山口百恵は菩薩である」「犯罪あるいは革命に関する諸章」など長編評論は抄録です。

五木寛之氏推薦文「平岡正明は、かつて「山口百恵は菩薩である」と宣言した。それは逆だろう。平岡正明こそが菩薩なのだ。菩薩とは真の仏を求める修行者の謂である。そして菩薩は「すべての大衆が救われない限り自分は仏にならない」と宣言した。平岡正明は未完の仏である。彼の言葉は否定から生まれた大いなる肯定の言説であり、未完の魅力と栄光を帯びて年月と共に新しい」。

目次

【上巻目次】
犯罪の擁護
黄昏からの挨拶
韃靼人ふう
犯罪あるいは革命に関する諸章
座頭市オゥ・ゴー・ゴー
ジャズ宣言
コルトレーンテーゼ
ジャズ・シーンにおいて理論の先行は可能か――ジャズ革命の理論的根拠
下方の前衛について
殺人論
谷川雁の不愉快な非転向
昭和元禄水滸伝抒説
暴力論
反面同志の死
『あらゆる犯罪は革命的である』引首
犯罪と革命接近し白熱す
中国人は日本で何をされたか――最初の試論
シンポジウム「犯罪とは何か」を終えて
‘45~‘72めぐる因果の糸車――『あらゆる犯罪は革命的である』のあらすじにかえて
あねさん待ちまち水滸伝
太平洋戦争草稿・解説
石原莞爾試論
解説「犯罪者革命と窮民革命」友常勉
解題

平岡正明(ひらおか・まさあき)
1941年東京に生まれる。1960年の安保闘争に共産主義者同盟として参加、61年、犯罪者同盟結成、この機関紙に「犯罪の擁護」を執筆したのを端緒に著作活動を開始、労働運動、社会運動などに関わりながら、革命論、犯罪論からジャズ、歌謡曲、浪曲、落語まで、あらゆるジャンルに通じ、新たな批評の世界を切り開いた。2009年没。著作は生前だけで120冊に及ぶ。

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