壊れゆく世界の哲学――フィリップ・K・ディック論
ダヴィッド・ラプジャード

¥2,800 (税別)

堀千晶[訳]

2023年9月25日取次搬入予定

  • 刊行年月:2023年9月
  • 46判並製224頁
  • 縦188×横125×束14mm
  • 210g
  • 本体価格2,800円
  • ISBN:978-4-86503-173-7 C0010

ディックはこの世界とその終わりを先取りしていた。新人世、ポストヒューマニズム、多世界論など、あらゆる思想を越境して、ドゥルージアンがディックに挑む、この終わりゆく世界のための哲学の最前線。――世界はすでに崩壊し、これからも崩壊するだろう。そのとき、意識と世界の、生と死の、人間と機械の境界はどのように変化するのか――。

原著:L’Altération des mondes : Version de Philip K. Dick, Minuit, 2021.

目次

序 錯乱について
第1章 諸世界
第2章 因果
第3章 思考する事物
第4章 幻想的なもの
第5章 エントロピーと退行
第6章 世界を掌握する者たち
第7章 人工世界
第8章 デジタル人間(あるいはアンドロイドとは何か)
第9章 狩りとパラノイア
第10章 生と死のあいだで
第11章 ブリコラージュすること(あるいはランダムな変数)
書誌
原注
訳者解説 未来の記憶、ペシミズム、オプティミズム

紹介記事

ダヴィッド・ラプジャード(David Lapoujade, 1964-)
ドゥルーズの愛弟子。没後に刊行されたドゥルーズ『無人島』、『狂人の二つの体制』、『ドゥルーズ 書簡とその他のテクスト』(共に河出書房新社)の編者をつとめる。著書に、『ドゥルーズ 常軌を逸脱する運動』(河出書房新社、2015年)、『ちいさな生存の美学』(月曜社、2022年)など。

堀千晶(ほり・ちあき, 1981-)
著書『ドゥルーズ 思考の生態学』(月曜社、2022年)、『ドゥルーズ キーワード89』(共著、せりか書房)、『ドゥルーズと政治』(共著、以文社)、編著『ドゥルーズ 千の文学』(共編、せりか書房)、訳書、ダヴィッド・ラプジャード『ドゥルーズ 常軌を逸脱した運動』(河出書房新社)、『ちいさな生存の美学』(月曜社)、『ドゥルーズ 書簡その他』(共訳、河出書房新社)、ロベール・パンジェ『パッサカリア』(水声社)など。

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