12年のときを巡り山上のみずうみの静寂を撮りつぐ
ひとなき水辺の闇と光への途
「沈黙の海へ」(2016)につづく第二作品集
髙﨑は、『巡礼』を構成する水辺の風景に対して、毎年変わらず清らかに流れる水を見続ける内に、特別な「静けさ」を感じるようになったという。その風景を12年にわたって撮影し続けたことで、「静けさ」はさらに深まり、向かい合う彼女自身の純度も高められたのだ。[……]同じ山の二つの池を特別な場所と感じ、繰り返し撮り続けることが髙﨑にとっての「巡礼」であり、それが、聖なる領域にもつながる、闇と光の物語をつくり出している。(篠原誠司氏解説より)
付録:投込み解説