古井由吉はなぜ厄災と戦争と病を書きつづけたのか。その文学の深みに迫り、批評史の新展開へ挑む、新鋭による作家論の決定版。
安藤礼二氏推薦「滑稽にして厳粛、遊行者にして予言者、無縁となった無数の死者たちの「墓守」……。繰り返される厄災の記憶のなかで、表現の聖なる主体が立ち上がる。そこでは、《永遠の現在》と歴史が、見ることと聞くことが、現実と虚構が、生と死が一つに入り混じり、あらゆる時間、あらゆる「私」の共生が可能になる。論理と情熱が共振する、未曾有の作家論にして文学論がここに生まれた。」
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古井由吉はなぜ厄災と戦争と病を書きつづけたのか。その文学の深みに迫り、批評史の新展開へ挑む、新鋭による作家論の決定版。
安藤礼二氏推薦「滑稽にして厳粛、遊行者にして予言者、無縁となった無数の死者たちの「墓守」……。繰り返される厄災の記憶のなかで、表現の聖なる主体が立ち上がる。そこでは、《永遠の現在》と歴史が、見ることと聞くことが、現実と虚構が、生と死が一つに入り混じり、あらゆる時間、あらゆる「私」の共生が可能になる。論理と情熱が共振する、未曾有の作家論にして文学論がここに生まれた。」
築地正明(つきじ・まさあき, 1981-)
福岡生まれ。立教大学、武蔵野美術大学、京都芸術大学ほか非常勤講師。2019年に刊行された『わたしたちがこの世界を信じる理由――『シネマ』からのドゥルーズ入門』(河出書房新社)で注目される。共著に『古井由吉――文学の奇蹟』(同前、2020年)、共編書に古井由吉『私のエッセイズム』(同前、2021年)など。