アナロジーの奇跡――写真の歴史
カジャ・シルヴァーマン

¥3,600 (税別)

松井裕美・礒谷有亮[訳]

  • 刊行年月:2022年6月
  • 46判上製352頁
  • 縦188mm×横130mm
  • 本体価格3,600円
  • ISBN:978-4-86503-139-3

美術と文学、思想の横断的研究で知られる著者による写真論、待望の初訳! 過去の痕跡、指標、証拠、再現/表象、複製――人間が世界を把握するための手段――としてではなく、〈世界〉がみずからを現在や未来に向けて開示することとしての〈写真〉の歴史を描く、写真史を根底から刷新する試み。さまざまな事物をアナロジーで結びつけ続ける写真の共和国への誘い。

原書:The Miracle of Analogy, or The History of Photography, Part 1, Stanford University Press, 2015.

目次

序章|第一章 再臨|第二章 とどまらないデヴェロプメント|第三章 カメラのなかの水|第四章 ある種の共和国|第五章 私 あなた|第六章 死後の現前|訳者解説1 アナロジーとしての写真の歴史|訳者解説2 『アナロジーの奇跡』を読み解く七つの鍵とシルヴァーマンの思想遍歴|参考文献一覧|事項索引・人名索引

カジャ・シルヴァーマン(Kaja Silverman, 1947-)
米国の美術史家。ブラウン大学で博士号を取得後、イエール大学、トリニティ・カレッジ、サイモン・フレイザー大学、ローチェスター大学、カルフォルニア大学バークリー校などで教鞭をとったのち、現在、ペンシルヴァニア大学美術史学科教授。主著に、Flesh of My Flesh (2009), The Threshold of the Visible World, The Acoustic Mirror: The Female Voice in Psychoanalysis and Cinema (1988), The Subject of Semiotics (1983)など。

訳者:松井裕美(まつい・ひろみ, 1985-)
東京大学総合文化研究科准教授。著書に『キュビスム芸術史 20世紀西洋美術と新しい〈現実〉』(名古屋大学出版会、2019年)

訳者:礒谷有亮(いそたに・ゆうすけ, 1983-)
京都産業大学文化学部助教。

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