オーウェル
レイモンド・ウィリアムズ

¥3,200 (税別)

秦邦生[訳]

オーウェルからウィリアムズに遺されたもの

  • 刊行年月:2022年2月
  • 46判並製284頁
  • 本体価格3,200円
  • 縦188mm×横130mm
  • ISBN:978-4-86503-128-7
  • 装幀:町口覚

『一九八四年』刊行から約半年後、1950年に46歳で早世した「同時代人」としてのオーウェル――その遺産としてのテクスト群を、イギリス・ニューレフト運動の代表的思想家ウィリアムズはどのように読み継いだのか。本編(原著初版71年、第二版84年、第三版91年)のほかに関連の論考6篇、訳者による詳細な解説を附し、ウィリアムズによるオーウェルの批判的継承の変遷を批評史的に展望する。

目次

第一章 ブレアからオーウェルへ
第二章 イングランド、だれのイングランド?
第三章 作家であること
第四章 観察と想像
第五章 政治
第六章 想像された世界
第七章 さまざまな連続性
第二版へのあとがき
附録〔ウィリアムズによるオーウェル関連論考6本〕
附論 レイモンド・ウィリアムズとジョージ・オーウェル――ある中断された対話への注釈(秦邦生)

紹介記事

レイモンド・ウィリアムズ(Raymond Williams)
1921-1988年。イギリス・ウェールズ生まれ。小説・演劇研究からコミュニケーション・システムに至る多種多様な分野について執筆し、カルチュラル・スタディーズの分野に大きな影響を残す。邦訳のある著書に『文化と社会 1780―1950』(ミネルヴァ書房、2008年)、『辺境』(講談社、1972年)、『キーワード辞典』(平凡社ライブラリー、2011年)、『共通文化に向けて』『想像力の時制』(みすず書房、2013 /2016年)など。

秦邦生(しん・くにお)
1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。編著書に『ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む』(編著、水声社、2021年)、『イギリス文学と映画』(共編著、三修社、2019年)、訳書にフレドリック・ジェイムソン『未来の考古学I・II』(共訳、作品社、2011-2012年)など。

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