犯行を犯した本人が一番自分の刑罰を知ってるんだよ。それも分かってほしい。(永山則夫「第18回公判 昭和61年12月12日」より
【永山の裁判(連続射殺事件、1968年)で事実関係が争われることはなく、永山自身が自分の軌跡を語ることはなかった。その数少ない例外が一審における石川義博による精神鑑定であり、もうひとつがこの高等裁判所における供述である。被告人質問:遠藤誠弁護士】
法廷調書
永山則夫
¥2,500 (税別)
「連続射殺事件」(1968年)について、法廷で永山本人が事実関係をあきらかにした、唯一の、そして最後の証言
- 刊行年月:2021年10月
- 46判並製352頁
- 本体価格2,500円
- 縦188mm×横125mm
- ISBN:978-4-86503-123-2
目次
刊行にあたって
永山裁判とは何だったのか(大谷恭子)
二人の永山則夫(井口時男)
法廷調書
第十六回公判:昭和六十一年十一月十二日
第十七回公判:昭和六十一年十一月二十六日
第十八回公判:昭和六十一年十二月十二日
永山則夫略年譜
紹介記事
- 細見和之氏書評「永山の貴重な証言 謎なお深く」(東京新聞」2021年12月18日付)
永山則夫(ながやま・のりお)
1949年生まれ。連続射殺事件をおこし69年逮捕。獄中手記「無知の涙」や新日本文学賞受賞作「木橋」等、文筆活動によっても注目されてきた。1997年8月死刑執行。著書『捨て子ごっこ』『異水』他多数。永山裁判についての本で、近年の代表的なものに、『永山則夫 封印された鑑定記録』(堀川恵子、講談社文庫、2017年)、『死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの』(堀川恵子、講談社文庫、2016年)がある。