富豪ロスチャイルド家出身にして、ジャズ界の伝説的パトロン、ニカ男爵夫人の数奇な生涯を描くノンフィクション。
ジャズに魅せられ、セロニアス・モンクの天才を深く愛し、その半生を通じてジャズとモンクに無償の愛を捧げ続けたニカ夫人。
20年におよぶ長期取材、ロスチャイルド家親族ならではの著者の視点と知られざる同家のエピソード発掘によって、ニカ夫人の実像とジャズ、モンクとの関係が初めて明らかにーー20世紀半ばのヨーロッパ、アフリカ、アメリカを横断する、血と愛とジャズを巡る新たなる音楽オデッセイ。
「何から何まで魅了される」(ガーディアン紙)
「豊かな表現で描かれた無償の愛」(デイリーメール紙)
「見事な筆致による壮大な物語」(インデペンデント紙)
クリント・イーストウッド「ニカはジャズとビバップの文化を何もかも受け入れ、ジャズの持つ反抗的なところを愛していた。」
ソニー・ロリンズ「彼女の物語は我々の物語でもあるんだ。」
アーチー・シェップ「時代の先を行っていた人で、フェミニストの先駆者の一人であり、自分らしく生きる権利を行使した。」
原書: The Baroness: The Search for Nica, the Rebellious Rothschild, Virago, 2012.