世界言語としての写真という記号をめぐる事典――黎明期からデジタルメディア時代まで、アルファベット順に55項目のキーワードで写真作品(ニエプス~アーバス)を読み解く。数々の写真論(ベンヤミン~クレーリー)の引証を交えつつ、〈映像=表象〉をめぐる隠喩の星座がもつ写真史的布置を浮かび上がらせる、光と影のアルバム。【芸術論叢書】第3回配本。
原書: Bilder der Photographie: Ein Album photographischer Metaphern, Suhrkamp Verlag, 2006.
目次
日本語版序文
まえがき
A【等価/写真の文盲/アーカイヴ/復活/眼/瞬間/消去】
B【獲物/図書館/邪視/視線の罠/盲目】
D【ドキュメント/ドッペルゲンガー】
E【自動記述/エイドラ/防腐処置】
F【化石/写真眼/記憶】
G【歴史記述者/女神】
H【真性幻覚/皮膚、皮剥ぎ】
K【黒魔術】
L【光-文字/嘘】
M【死への警告/殺人/黎明】
O【客観的な対物レンズ/啓示/オプトグラム】
P【挿入装置/幻影/プラトンの洞窟/標本】
R【人工網膜】
S【影絵/天地創造/文字/銀鏡/シミュラークル/言語/痕跡/星の光】
T【犯行現場/死】
V【真なるイコン/眼の延長/賦活/窃視症】
W【武器】
Z【魔法のランプ/証人】
謝辞
訳者あとがき
人名索引