モーリス・ブランショ Maurice Blanchot
1907年9月22日ソーヌ・エ・ロワール県のカンに生まれ、2003年2月20日イヴリーヌ県に没す。
フランスの作家、批評家。主な著書に以下のものがある(現在入手可能なものに限る)。1942年『文学はいかにして可能か』(山邑久仁子訳、モーリス・ブランショ+ジャン・ポーラン+内田樹『言語と文学』所収、書肆心水)、1953年『私についてこなかった男』(谷口博史訳、書肆心水)、1955年『文学空間』(粟津則雄+出口裕弘訳、現代思潮新社)、1957年『最後の人』(豊崎光一訳、『最後の人/期待 忘却』所収、白水社)、1962年『期待 忘却』(豊崎光一訳、『最後の人/期待 忘却』所収、白水社)、1983年『明かしえぬ共同体』(西谷修訳、ちくま学芸文庫)、1994年『私の死の瞬間』(湯浅博雄監訳、ジャック・デリダ『滞留』所収、未來社)、1996年『問われる知識人』(安原伸一朗訳、月曜社)、1996年『友愛のために』(清水徹訳、《リキエスタ》の会、2001年)
訳者 :
安原伸一朗(やすはら・しんいちろう)
1972年石川県生まれ。1995年、学習院大学文学部フランス文学科卒業。2004年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在、東京大学産学官連携研究員、明治大学非常勤講師。主要論文:「収容所文学の場所----アウシュヴィッツやコルィマの物語にかんする考察」(『Re´sonances』第1号、東京大学教養学部フランス語部会、2003年)、「沈黙による分派者----モスクワ裁判をめぐるモーリス・ブランショの1937年の文芸批評」(『言語態』第5号、東京大学言語態研究会、2004年)。主要訳書:ジャン=リュック・ナンシー『無為の共同体』(共訳、以文社、2001年)、モーリス・ブランショ『問われる知識人』(月曜社、2002年)
西山雄二(にしやま・ゆうじ)
1971年愛媛県生まれ。1995年、神戸市外国語大学国際関係学科を卒業。現在、一橋大学言語社会研究科博士課程に在籍。主要論文:「拒絶と権利----アルジェリア戦争期におけるモーリス・ブランショの抵抗をめぐって」(『叢書アレテイア3』、御茶の水書房、2004年)、「生き延び・供犠・死への権利----ヘーゲル哲学における死を介した個人と共同体の問題」(『叢書アレテイア6』、御茶の水書房、2005年)。主要訳書:カトリーヌ・マラブー『ヘーゲルの未来----時間性、可塑性、弁証法』(未來社より近刊)。
郷原佳以(ごうはら・かい)
1975年東京都生まれ。2005年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。現在、日本学術振興会特別研究員。主要論文:「無気味な類似----ブランショにおけるイメージ」(『Re´sonances』第1号、東京大学教養学部フランス語部会、2003年)、「『夜のように広々とした』----ブランショとバシュラールの詩学におけるイメージ概念の相違」(『年報 地域文化研究』第8号、東京大学大学院地域文化研究専攻、2005年)。主要訳書:ジャック・デリダ『滞留----付:モーリス・ブランショ「私の死の瞬間」』(共訳、未來社、2000年)。