ガーヤットリー・チャクラヴォルティ・スピヴァク Gayatri Chakrovorty Spivak
1942 年西ベンガル州カルカッタ生まれ。インド出身のアメリカの英文学研究家、批評家。
カルカッタ大学卒業後、大学院から渡米し、定住。コーネル大学でポール・ド・マンに学び、 W・B・イェイツの生涯と思索を研究した博士論文『私自身を私は作り直さねばならない』( 1974 年、クロウウェル社)を提出。 アイオワ大学、テキサス大学オースティン校、ピッツバーグ大学などで教鞭を執る。現在コロンビア大学アヴァロン財団人文学教授。
ジャック・デリダの『グラマトロジーについて』( 1976 年、ジョンズ・ホプキンス大学出版)を英訳し、その卓越した長編序文が注目を浴びた。 邦訳書に以下のものがある。『文化としての他者』抄訳/紀伊国屋書店、『ポスト植民地主義の思想』彩流社、『サバルタンは語ることができるか』(みすず書房)、 『サバルタンの歴史』共著/岩波書店。2003年6月にはウェレック図書館講演録『ディシプリンの終焉』をコロンビア大学出版から刊行。 近刊予定に『他なるアジア』ブラックウェル社、『交通とアイデンティティ』ラウトレッジ社、『レッド・スレッド』ハーヴァード大学出版など。
訳者 :
上村忠男(うえむら・ただお)
1941年兵庫県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。 学問論、思想史研究。
著書に88年『ヴィーコの懐疑』 みすず書房 、89年『クリオの手鏡』 平凡社 、94年『歴史家と母たち』 未来社 、96年『ヘテロトピアの思考』 未来社 、 98年『バロック人ヴィーコ』 みすず書房 、02年『歴史的理性の批判のために』 岩波書店 、02年『超越と横断』 未来社 など。 ヴィーコやグラムシ、スピヴァクやギンズブルグなど、訳書多数。
本橋哲也(もとはし・てつや)
1955 年生まれ。東京都立大学人文学部教授。英文学研究、演劇批評。
著書に『カルチュラル・スタディーズへの招待』大修館書店、 訳書に J・M・クッツェー『敵あるいはフォー』白水社、キース・リーダー『フランス現代思想』講談社選書メチエ、 サンダー・ギルマン『病気と表象』ありな書房、レイ・チョウ『ディアスポラの知識人』青土社、同『プリミティヴへの情熱』青土社、 ピーター・ブルッカー『文化理論用語集』共訳/新曜社、など多数。
共訳者:
高橋明史(たかはし・ひろし)
1970年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程在籍。ヨーロッパ思想文化史。
浜邦彦(はま・くにひこ)
1968年生まれ。東京外国語大学非常勤講師。共著に『カリブ 響きあう多様性』ディスクユニオン、『〈複数文化〉のために』人文書院など。