「歴史として捏造されたにすぎない勝利や戦術といった概念に、サッカーのすべてを売り渡してしまう必要はないのだ。」
勝敗原理の抑圧と「勝利」を自己目的化したサッカー競技のリアリティそのものを疑うことはしない「評論」に抗し、遊戯的で快楽と美に満ちたブラジル・サッカーによりそいながら試みる、スポーツ批評の戦闘的論考。
ブラジルのホモ・ルーデンス サッカー批評原論
今福龍太
品切
品切重版未定
勝敗原理の抑圧と「評論」に叛乱する、サッカー批評の戦闘的論考
- 刊行年月: 2008.11
- 四六判変型(タテ188mm×ヨコ121mm)並製カバー装200頁
- 本体価格1,800円
- ISBN:978-4-901477-43-7
目次
序論
起源論
伝播論
儀礼論
本能論
陶酔論[続]
戦術論
遊戯論
戦術論[続]
ファンダム論
時間論
エピローグ
紹介記事
- 著者インタビュー(「I DREAM MAGAZINE」2009年5月号)
- N氏書評(「remix」2009年4・5月合併号「remix your head : BOOKS」欄)
- 阿部珠樹氏書評(「週刊文春」2009年1月22日号「文春図書館:今週の必読」欄)
今福龍太(いまふく・りゅうた)
1955年生まれ。文化人類学者、批評家。
著書に『クレオール主義』(ちくま学芸文庫)、『フットボールの新世紀』(廣済堂出版)、『ミニマ・グラシア 歴史と希求』(岩波書店)、『群島 - 世界論』(岩波書店)、『サンパウロへのサウダージ』(レヴィ=ストロースとの共著、みすず書房)など多数。