イタリア現代思想の旗手アガンベンによる、比類なき思考の全幅を収めた初の論文・講演集。未踏の知へと向かう大いなる一歩が開示される。全21篇、全篇単行本未収録。著者最大の書、待望の初訳。
原書: La potenza del pensiero: Saggi e conferenze (Vicenza: Neri Pozza, 2005)
品切
高桑和巳[訳]
著者初の論文・講演集。アガンベンの思考の全幅を示す。
イタリア現代思想の旗手アガンベンによる、比類なき思考の全幅を収めた初の論文・講演集。未踏の知へと向かう大いなる一歩が開示される。全21篇、全篇単行本未収録。著者最大の書、待望の初訳。
原書: La potenza del pensiero: Saggi e conferenze (Vicenza: Neri Pozza, 2005)
◆第一部:言語活動【もの自体/言語活動のイデア/言語と歴史—-ベンヤミンの思考における言語的カテゴリーと歴史的カテゴリー/哲学と言語学—-ジャン-クロード・ミルネール『言語学入門』/気分と声/自我、目、声/「私」と言うことの不可能性について—-フリオ・イェージにおける認識論的パラダイムと詩的パラダイム】
◆第二部:歴史【アビ・ヴァールブルクと名のない学/記憶の及ばないものの伝承/*se 絶対者と生起/起源と忘却—-ヴィクトール・セガレンについて/ヴァルター・ベンヤミンと魔的なもの—-ベンヤミンの思考における幸福と歴史的救済/コメレル 身振りについて/メシアと主権者—-ベンヤミンにおける法の問題】
◆第三部:潜勢力【思考の潜勢力/現事実性の情念—-ハイデガーと愛/ハイデガーとナチズム/記憶の及ばない像/パルデス—-潜勢力のエクリチュール/人間の働き/絶対的内在】
翻訳者あとがき
ジョルジョ・アガンベン(Giorgio AGAMBEN)
1942年ローマ生まれ。ヴェネツィア建築大学(IUAV)美学教授。著書に、1970年『中味のない人間』(岡田温司・岡部宗吉・多賀健太郎訳、人文書院、2002年)、1977年『スタンツェ』(岡田温司訳、ありな書房、1998年/ちくま学芸文庫、2008年)、1982年『言葉と死』(上村忠男訳、筑摩書房、2009年)、1993年『バートルビー』(高桑和巳訳、月曜社、2005年)、1995年『ホモ・サケル』(高桑和巳訳、以文社、2003年)、1996年『人権の彼方に』(高桑和巳訳、以文社、2000年)、1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)、2000年『残りの時』(上村忠男訳、岩波書店、2005年)、2002年『開かれ』(岡田温司・多賀健太郎訳、人文書院、2004年)、2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)、2005年『涜神』(上村忠男・堤康徳訳、月曜社、2005年)、2005年『思考の潜勢力』(本書)などがある。
訳者 :高桑和巳(たかくわ・かずみ)
1972年生まれ。現在、慶應義塾大学理工学部准教授。共編著書に『フーコーの後で』(慶應義塾大学出版会、2007年)、訳書にミシェル・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房、2007年)ほか。