都市 風景 図鑑 (マガジンワーク1964-1982)
中平卓馬

品切

品切重版未定

1960-1970年代、写真の〈極点〉から〈原点〉へ、その切断と連続を一望するドキュメント。

  • 刊行年月:2011.1
  • B5判ソフトカバー652頁(4C=172頁)
  • 本体価格6,400円
  • 26cm
  • ISBN978-4-901477-82-6

1964年から1982年にかけて雑誌に発表した写真を集成。
「プロヴォーク」時代、その総括としての1970年『来るべき言葉のために』から「植物図鑑」へ、1977年の記憶喪失をはさんで、1978年の「写真原点」から翌年の『新たなる凝視』以降、現在まで続くカラー作品へ、という中平卓馬の写真の連続と切断が、この集成には写し出されている。中平にとって極めて重要な「原点」の形成過程のドキュメント。解説=清水穣。
*本書収録の写真は、発表当時の雑誌などから複写したものです。

紹介記事

  • 大島洋氏短評(「みすず」2013年1・2月合併号「2012年読書アンケート」)
  • 大竹昭子氏+小沼純一氏書評(「嗜み」10号[2011年4月25日発行]「TASHINAMI INFORMATION:BOOK」欄)
  • 大竹昭子氏書評(「KINOKUNIYA BOOKLOG 書評空間」2011年3月29日付)
  • 粟田大輔氏短評(「美術手帖」2011年4月号「INFORMATION:BOOK」欄)
  • (前)氏短評(「読売新聞」2011年2月13日付「本よみうり堂」欄)

中平卓馬(なかひら・たくま)
1938年生まれ。東京外国語大学スペイン科卒業後、「現代の眼」誌で寺山修司、東松照明の編集担当者となる。1968年、高梨豊、岡田隆彦、多木浩二らと共に、写真同人誌「プロヴォーク」創刊(2号から森山大道も参加)。1973年ころ、過去の自らの表現を自己批判し、撮影された写真のネガ・フィルムやプリントのほとんどを焼却する。1977年9月11日未明、飲酒により昏睡状態となり入院。その後、身体と意識は回復したものの、言語能力と記憶に障害が残る。回復後、写真家としての活動を再開する。2003年には、初めての本格的な個展「原点復帰--横浜」が横浜美術館で開かれた。現在も旺盛に撮影しつづけている。主な著書・写真集に、『来たるべき言葉のために』(写真集、オシリス、2010年)、『なぜ、植物図鑑か』(批評集、ちくま学芸文庫、2007年)、『見続ける涯に火が 批評集成1965-1977』(オシリス、2007年)、『ADIEU A X』(写真集、河出書房新社、2006年)、『日本の写真家36 中平卓馬』(写真集、岩波書店、1999年)、『決闘写真論』(批評集、篠山紀信との共著、朝日文庫、1995年)、『新たなる凝視』(写真集、晶文社、1983年)。

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