棒・数字・文字
レーモン・クノー

¥2,800 (税別)

宮川明子[訳]

知の巨人がのこした足跡の書、待望・無謀の翻訳なる!

  • 刊行年月: 2012.7
  • 46判変型並製352頁
  • 本体価格2,800円
  • 19cm
  • ISBN978-4-901477-96-3

棒ってなに? 数字で文学? クノー文学を開く鍵! 知の巨人がのこした足跡の書、待望・無謀の翻訳なる! 型破りな批評的エッセイ集。

原書: Bâtons, chiffres et lettres, Éditions Gallimard, 1965.

レーモン・クノー(Raymond Queneau)
1903年北フランスの港町ル・アーヴルに生まれる。1920年パリ大学に入学、哲学を専攻。1924年シュルレアリスム運動に参加するが、1929年ブルトンとの対立から脱退。1932年から39年までアレクサンドル・コジェーヴによるヘーゲルの『精神現象学』講義を聴講、のちに講義録『ヘーゲル読解入門』(47年)を編纂・出版した。小説家としての出発は『はまむぎ』(33年)で、その後『地下鉄のザジ』(59年)で広い人気を獲得する。1960年、ウリポ(潜在文学工房)を設立、数学的な制約を想像力のバネにするという逆説的な発想によって、知的で遊戯的な作品の構築を目論んだ。1976年没。

訳者:
宮川明子(みやがわ・あきこ)
1940年生まれ。明治学院大学名誉教授。主な訳書に、レーモン・クノー『オディール』(月曜社、2003年)、同『最後の日々』(水声社、2011年)など。

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