アルチュセール、フーコー、デリダら、フランス現代思想の方法論的基盤として、同時代だけでなく次世代にも大きな影響を及ぼした代表作にして遺作(1947年)がついに初訳。「学知の理論をあたえるのは、意識の哲学ではなく、概念の哲学である。産出的必然性とは、活動性の必然性ではなく、弁証論の必然性なのである」。訳者による懇切な長篇解説「カヴァイエスの生涯と思想」を附す。【シリーズ「古典転生」第9回配本、本巻5】
原書:Sur la Logique et la Théorie de la Science, Presses Universitaires de France, 1947.