暴力論叢書

権力の心的な生 主体化=服従化に関する諸理論
ジュディス・バトラー

品切

佐藤嘉幸・清水知子[訳]

絶版→新版

ひとはなぜ、権力への服従を欲望するのか?
暴力論叢書第六弾。

  • 刊行年月: 2012.6
  • 46判並製280頁
  • 本体価格2,800円
  • 19cm
  • ISBN978-4-901477-95-6

ひとはなぜ、権力への服従を欲望するのか?
私たちの主体形成の過程において、社会的統制の暴力は、外側から一方的に行使されるのではなく、良心/自己叱責といった心的なもののうちに機能する。subjectionという語の二重の意味(主体化=服従化)を徹底的に考察し、そこにおける抵抗の契機を模索する。
暴力論叢書第六弾。

原書: THE PSYCHIC LIFE OF POWER: THEORIES IN SUBJECTION, Stanford University Press, 1997.

目次

謝辞
序論
情熱的な愛着
両義性
主体化=服従化/従属化
心的なものの統制
第一章 頑固な愛着、身体の服従化――《不幸な意識》をめぐるヘーゲルを再読する
ヘーゲルと自己隷属化の生産
ポスト・ヘーゲル的主体化=服従化
第二章 疚しい良心の回路――ニーチェとフロイト
ニーチェによる疚しい良心の説明
フロイト、ナルシシズム、統制
第三章 服従化、抵抗、再意味化――フロイトとフーコーの間で
第四章 「良心は私たち皆を主体にする」――アルチュセールによる主体化=服従化
第五章 メランコリー的ジェンダー/拒否される同一化
生動させ続けること――ジュディス・バトラーへのコメント(アダム・フィリップス)
アダム・フィリップスによるコメントに対する応答
第六章 精神の始原――メランコリー、両価性、怒り

訳者解説 主体化=服従化の装置としての禁止の法――バトラー『権力の心的な生』とアルチュセール、フーコー (佐藤嘉幸)
訳者あとがき

紹介記事

  • 李孝徳氏短評(「みすず」2013年1・2月合併号「2012年読書アンケート」)
  • 千田有紀氏書評(「週刊読書人」2012年9月7日号「権力理論の進化 フーコーの問題設定を一歩進める」)

ジュディス・バトラー(Judith Butler)
カリフォルニア大学バークレー校修辞学・比較文学科教授。主な著書に、『ジェンダー・トラブル』(竹村和子訳、青土社、1999年)、『アンティゴネーの主張』(竹村和子訳、青土社、2002年)、『触発する言葉』(竹村和子訳、岩波書店、2004年)、『生のあやうさ』(本橋哲也訳、以文社、2007年)、『自分自身を説明すること』(佐藤嘉幸+清水知子訳、月曜社、2008年)、『戦争の枠組』(清水晶子訳、筑摩書房、2012年)がある。また、主な共著書に、『偶発性・ヘゲモニー・普遍性』(エルネスト・ラクラウ、スラヴォイ・ジジェクとの共著、竹村和子+村山敏勝訳、青土社、2002年)、『国家を歌うのは誰か』(ガヤトリ・C・スピヴァクとの共著、竹村和子訳、岩波書店、2008年)がある。

訳者:
佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)
筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。著書に『権力と抵抗:フーコー、ドゥルーズ、デリダ、アルチュセール』(人文書院、2008 年)、『新自由主義と権力:フーコーから現在性の哲学へ』(人文書院、2009 年)。
清水知子(しみず・ともこ)
筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。共著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008 年)、『よくわかるメディア・スタディーズ』(ミネルヴァ書房、2009 年)。

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