舞台芸術07

¥2,000 (税別)

責任編集=太田省吾・鴻英良

特集=トランスナショナル/イントラナショナル

  • 刊行年月:2004年12月15日発売
  • A5判並製320頁カバー装
  • 本体価格2,000円
  • ISBN:4-901477-57-9

舞台芸術におけるナショナリズムへの奉仕に抵抗する
グローバリズムと表裏一体化した今日のナショナリズムを、舞台芸術はいかに表象しているのか?
ギリシャ演劇とポリスの時代にまで遡りその根源を探るとともに、現代において国民国家の矛盾が集中的に現れた旧ユーゴスラビアや中東の舞台芸術に注目。日本演劇界における「芸術立国論」の陥穽を照射しつつ、無意識下に潜む「ナショナル」な境界線の再-想像を試みる。

目次

〈ナショナルなもの〉への疑い 太田省吾
イントラナショナルとは何か 鴻英良

■特集=トランスナショナル/イントラナショナル■
「高嶺格インタヴュー」聞き手=鴻英良
木村さんみたいな体だったらどんな人生なんだろうと、それを知らない自分が許せないから、憑依したくなるんです
ヨーロッパは西洋か? 多和田葉子
神の裁きからの演劇の〈誕生〉—-『バルコン』から『オルダリ』へ 鵜飼哲
音楽とは誰のものか 港大尋
[共同討議]〈ナショナルなもの〉をめぐる現代演劇の臨界点
すが秀実/内野儀/太田省吾/鴻英良/森山直人/八角聡仁
マリーナ・アブラモヴィッチ インタヴュー 今はなき故国ユーゴスラビアと親友スーザン・ソンタグを想う
聞き手=渡辺真也 訳=渡辺真也・萩原留美
クロアチアの国民演劇と抵抗する身体 マリン・ブラジェヴィチ 訳=鴻英良
スレイマン・アルバッサーム インタヴュー アラブ知識人の使命—-『アル・ハムレット・サミット』をめぐって 聞き手=鴻英良
レバノンにおける舞台芸術の〈起源〉と〈現在〉 ラビーウ・ムルウェ 訳=岡真理
ギリシア・ローマ演劇は愛国的であったか フロランス・デュポン 訳・解題=横山義志
最後の宮廷道化師?—-アヴィニョン・フェスティヴァルと文化国家フランス 熊谷謙介
■時 評■
それでも演劇は続くのか?—-「正義の味方」にならないために 内野儀
「子供の国のダンス」便り 3 桜井圭介
「すし屋」の権太—-文楽ヴァージョン 小林昌廣
■連 載■
ブレヒトと方法 フレドリック・ジェイムソン 訳=大橋洋一・河野真太郎
観世榮夫 わが演劇、わが闘争 6 インタヴュー 聞き手=茂山千之丞
やさしい現代演劇 7 川村毅
北座はいま 3—-ウル(原)歌舞伎劇場の記号学 木戸敏郎
過渡期としての舞台空間—-小劇場演劇における「昭和三〇年代」 6 森山直人
■投 稿■
『屏風』、あるいは裏切りという名のゲーム 藤井慎太郎
■戯 曲■
『アル・ハムレット・サミット』 作=スレイマン・アルバッサーム 訳・解題=エグリントンみか

舞台芸術研究センターとは
京都造形芸術大学(学校法人瓜生山学園)が2001年4月に開設した舞台芸術研究センターは、 舞台芸術の全創造過程を研究対象として、乖離しがちであった創造の現場と学術研究とのより有機的な結びつきを推進しています 。京都芸術劇場(「春秋座」「studio 21」)という学内劇場を活用することで、この関係が当センター独自のものとして確立され ることとなります。また、映像・舞台芸術学科を中心とした学内研究員による上演実験とその研究活動のみならず、学外の研究員や 国内外の研究機関との共同研究など、過去にない新たな舞台芸術研究のネットワークづくりを目指します。現在の日本の舞台芸術、 文化情況が狭窄的ではないかという共通理解のもと、それを解放するための多様な試みとしての『舞台芸術』を年3回刊行します。
http://www.k-pac.org 住所:〒606-8271 京都市左京区北白川瓜生山2-116
TEL:075-791-9437 (舞台芸術研究センター事務所)

Scroll to Top
Copy link