ブラック・アトランティック 近代性と二重意識
ポール・ギルロイ

品切

上野俊哉+毛利嘉孝+鈴木慎一郎[訳]

品切
2008.1.11、3刷出来
2007.1.10、2刷出来

黒人たちの音楽、思想、抵抗が、〈黒い大西洋〉を航海する。

  • 刊行年月: 2006.9
  • 46判並製カバー装544頁
  • 本体価格3200円
  • 19cm
  • ISBN:4-901477-26-9

西洋の中にありながら西洋そのものではないという〈二重意識〉として存在する近代の黒人たち—-彼ら/彼女らが行き交い続ける、間文化的でトランスナショナルな時空間である〈ブラック・アトランティック〉。
この時空間における、黒人音楽(フィスク・ジュビリー・シンガーズ、ジャズ、ジミ・ヘンドリックス、ヒップホップなど)の流通や、黒人思想家たち(フレデリック・ダグラス、W・E・B・デュボイス、リチャード・ライトら)によるヘーゲル、ニーチェ、フロイトなどの西洋批判理論との対峙の軌跡を辿り、奴隷制以降の黒人の抵抗と自立の歴史をナショナリズム的なパラダイムを超えた視点から考察する。

原書: “The Black Atlantic : Modernity and Double Consciousness”, Paul Gilroy, 1993, Verso.

目次

序文
1章 近代性の対抗文化としてのブラック・アトランティック
2章 主人、女主人、奴隷、そして近代のアンチノミー
3章 「奴隷の時代からのたからもの」 ブラック・ミュージックと真正性の政治学
4章 「疲れた旅人を励まそう」 W・E・B・デュボイス、ドイツ、そして(非)位置取り/(転)地の政治学
5章 「お慰みの涙なしに」 リチャード・ライト、フランス、そしてコミュニティの両義性
6章 「伝えられるような話ではなかった」 生きた記憶と奴隷の崇高

訳者解説
原註
謝辞
索引

紹介記事

  • 太田好信氏書評(「週刊読書人」2007年2月2日付)
  • 陣野俊史氏短評(「日本経済新聞」2006年12月24日付読書欄「回顧2006年 私の3冊」)
  • 崎山政毅氏短評(「図書新聞」2006年12月23日付2803号「2006年下半期読書アンケート」)
  • 一色こうき氏書評(「remix」2007年1月号「remix your head : BOOKS」欄「黒人文化のねじれを見抜く批評的な眼差し」)
  • 山下範久氏書評(「朝日新聞」2006年11月26日付読書欄「近代史の隅々に生きていた黒人たち」)
  • 野々村文宏氏書評(「ミュージック・マガジン」2006年12月号「ランダム・アクセス」欄)
  • 岩間慎一氏書評(「bmr(ブラック・ミュージック・リヴュー)」2006年12月号「Kool Hype!」欄)
  • 木村重樹氏書評(「スタジオ・ボイス」2006年12月号「Book」欄)
  • 平井玄氏書評(「東京新聞/中日新聞」2006年10月15日付書評欄「響き合う『近代への抵抗』」)
  • 磯部涼氏書評(「文藝」2006年冬号「Book Review」)
  • 本橋哲也氏短評(「週刊金曜日」2006年10/6号「きんようぶんか 読書 本橋哲也が選ぶ3冊」)

ポール・ギルロイ(Paul Gilroy)
1956年生まれ。現在、ロンドン・スクール・オヴ・エコノミクス&ポリティカル・サイエンス(LSE)の社会学部教授。文化研究(カルチュラル・スタディーズ)及びポストコロニアル理論の代表的な思想家。
10代でジミ・ヘンドリックスを始めとするブルーズ・ギタリストたちに触発されてギターを手にする。その後、音楽ジャーナリストとして活動する一方、スチュアート・ホールが所長だったバーミンガム大学現代文化研究センター(CCCS)で博士号を取得、サウスバンク大学、エセックス大学、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジなどを経てイェール大学の社会学部及びアフリカン・アメリカン研究学部の教授を歴任。著書に『スモール・アクツ』(月曜社近刊)などがある。

訳者 :
上野俊哉(うえの・としや)
1962年生まれ。和光大学教授。社会思想史、文化研究、メディア論。著書『アーバン・トライバル・スタディーズ』(月曜社、2005年)、『カルチュラル・スタディーズ入門』『実践カルチュラル・スタディーズ』(ともに毛利嘉孝との共著、ちくま新書、2000、2002年)、『ディアスポラの思考』(筑摩書房、1999年)、『紅のメタルスーツ』(紀伊国屋書店、1998年)、『シチュアシオン ポップの政治学』(作品社、1996年)など。
毛利嘉孝(もうり・よしたか)
1963年生まれ。東京藝術大学助教授。文化研究、メディア論。著書『文化=政治』(月曜社、2004年)、『カルチュラル・スタディーズ入門』、『実践カルチュラル・スタディーズ』(ともに上野俊哉との共著、ちくま新書、2000、2002年)ほか。
鈴木慎一郎(すずき・しんいちろう)
1965年生まれ。信州大学助教授。人類学・カリブ研究。著訳書『レゲエ・トレイン ディアスポラの響き』(1999年、青土社)、『シンコペーション ラティーノ/カリビアンの文化実践』(共編著、エディマン/新宿書房)、『ブラック・ディアスポラ』(共訳、明石書店)。

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