ポストコロニアル理性批判 消え去りゆく現在の歴史のために
ガーヤットリー・チャクラヴォルティ・スピヴァク

品切

上村忠男+本橋哲也[訳]

品切重版未定

ポストコロニアル研究の旗手による記念碑的大著、待望の完訳

  • 刊行年月: 2003.04
  • A5判上製カバー装672頁
  • 本体価格5500円
  • 22cm
  • ISBN:4-901477-06-4

コロニアル(植民地主義的)な言説の分析からトランスナショナル(諸国家を横断する)な文化研究へ。
近現代において、従属的立場に置かれた者たちは、その組織的抵抗の試みをいかに巧妙に妨げられてきたか。
哲学(カント、ヘーゲル、マルクス)、文学(ブロンテ、デーヴィー、クッツェーなど)、歴史(寡婦殉死とサバルタン)、 文化(ポストモダンにおける服飾文化と女性)の諸相を検証しながら、ポストコロニアル(植民地主義以後)の理性が生産し続ける歪みの実態に迫る。
従来のフェミニズムを乗り越えつつ、虐げられ搾取され続けてきた者たちの反転攻勢の可能性を脱構築的に編み直す実践的理論書、待望の完訳。

原著 [アメリカ]: “A Critique of Postcolonial Reason: Toward a History of the Vanishing Present” 1999, Harvard University Press

目次

序文
第1部「哲学」
第2部「文学」
第3部「歴史」
第4部「文化」
付録「脱構築の仕事への取り掛かり方」
訳者あとがき
索引

紹介記事

  • 小林康夫氏書評(2003年6月15 日「日本経済新聞」)
  • 橋本努氏短評(『recoreco Vol.7』2003年7月発売「世界を見渡すための10冊」)
  • 丸川哲史氏短評(「週刊読書人」2003年7月25日号「特集=印象に残った本 二〇〇三年上半期の収穫から」)
  • 水嶋一憲氏短評(「図書新聞」2003年8月2日号「2003年上半期読書アンケート」)
  • 竹村和子氏書評(「週刊読書人」2003年8月8日号)
  • 新田啓子氏解説論文(「現代思想」2004年9月臨時増刊号「ブックガイド60」)

訂正表

*行数は、本文も注も同じ1行と数えます。注のなかの訂正の場合は、その番号を(xx)と行数のあとに記します。

 

頁/行/注現行訂正
P.214/後ろから3行目シャンカシャンカル
P.224/3memire
*最初の「e」はアクサン・テギュ(´)付き
memoire
*最初の「e」はアクサン・テギュ(´)付き
P.261/5母として子を産むこと(mothering)情動的価値母として子を産むこと(mothering)情動的価値
P.331/後ろから2行目(widow self-immolatios)(widow self-immolation
P.337/2~3/(65)「デモクラシーについての対「デモクラシーについての対
P.521/4~5地球を包囲する運動(globe-girdring)ではなく、グローバルな包囲網(global girdring)地球を包囲する運動(globe-girdling)ではなく、グローバルな包囲網(global girdling)
P.531/6/(82)そのほかの基礎的要求があるからだ(M.B. Athreya,そのほかの基礎的要求があるからだ(M.B. Athreya,
P.598/9一九六八年一九六八年
P.598/10一九六八年一九六八年])
PP.599~609の奇数ページの柱脱構築への仕事とりかかり方脱構築仕事へのとりかかり方
P.612/6the globe-girdringthe globe-girdling

謹んでお詫びし訂正いたします。[月曜社編集部/2003年6月12日現在]

ガーヤットリー・チャクラヴォルティ・スピヴァク Gayatri Chakrovorty Spivak
1942 年西ベンガル州カルカッタ生まれ。インド出身のアメリカの英文学研究家、批評家。
カルカッタ大学卒業後、大学院から渡米し、定住。コーネル大学でポール・ド・マンに学び、 W・B・イェイツの生涯と思索を研究した博士論文『私自身を私は作り直さねばならない』( 1974 年、クロウウェル社)を提出。 アイオワ大学、テキサス大学オースティン校、ピッツバーグ大学などで教鞭を執る。現在コロンビア大学アヴァロン財団人文学教授。
ジャック・デリダの『グラマトロジーについて』( 1976 年、ジョンズ・ホプキンス大学出版)を英訳し、その卓越した長編序文が注目を浴びた。 邦訳書に以下のものがある。『文化としての他者』抄訳/紀伊国屋書店、『ポスト植民地主義の思想』彩流社、『サバルタンは語ることができるか』(みすず書房)、 『サバルタンの歴史』共著/岩波書店。2003年6月にはウェレック図書館講演録『ディシプリンの終焉』をコロンビア大学出版から刊行。 近刊予定に『他なるアジア』ブラックウェル社、『交通とアイデンティティ』ラウトレッジ社、『レッド・スレッド』ハーヴァード大学出版など。

訳者 :
上村忠男(うえむら・ただお)
1941年兵庫県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科教授。 学問論、思想史研究。
著書に88年『ヴィーコの懐疑』 みすず書房 、89年『クリオの手鏡』 平凡社 、94年『歴史家と母たち』 未来社 、96年『ヘテロトピアの思考』 未来社 、 98年『バロック人ヴィーコ』 みすず書房 、02年『歴史的理性の批判のために』 岩波書店 、02年『超越と横断』 未来社 など。 ヴィーコやグラムシ、スピヴァクやギンズブルグなど、訳書多数。
本橋哲也(もとはし・てつや)
1955 年生まれ。東京都立大学人文学部教授。英文学研究、演劇批評。
著書に『カルチュラル・スタディーズへの招待』大修館書店、 訳書に J・M・クッツェー『敵あるいはフォー』白水社、キース・リーダー『フランス現代思想』講談社選書メチエ、 サンダー・ギルマン『病気と表象』ありな書房、レイ・チョウ『ディアスポラの知識人』青土社、同『プリミティヴへの情熱』青土社、 ピーター・ブルッカー『文化理論用語集』共訳/新曜社、など多数。
共訳者:
高橋明史(たかはし・ひろし)
1970年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程在籍。ヨーロッパ思想文化史。
浜邦彦(はま・くにひこ)
1968年生まれ。東京外国語大学非常勤講師。共著に『カリブ 響きあう多様性』ディスクユニオン、『〈複数文化〉のために』人文書院など。

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