哲学書房 出版目録
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哲学書房について出版目録 哲学魂の本性

『なぜ私たちは過去へ行けないのか
                     
――ほんとうの哲学入門

加地大介 著

 タイムトレベルの物語はなぜ人を惹きつけるか。過去は変えられるのか、未来は決定しているのか、そもそも過去へ行けるのか。謎は因果や宿命をめぐってさらに深まり、ついには時間とは何かに辿り着く。一方、鏡はなぜ左右だけを反転させるのか。今度は空間とは何かが問われる。そして、重力に逆らって生きる人間の進退感覚も。哲学中心部が開く。

定価2,400円(税別)
200頁 四六版
2003.11.20.初版発行
ISBN4-8867950-6-c0010 Y2400E
 

生きているとは
未来に向かっていることだ


考えることの根へ!
ピアノを弾くように哲学する

 

 

 

 

目次
  まえがき
第1章
なぜ私たちは過去へ行けないのか
1
  ターミネーター2
2
  限りなくおいしいワイン
3
  「ターミネーター2」の謎
4
  過去は引き起せる  ロンドンの宿命論と踊る酋長
5
  未来は決定している……オズモの物語
6
  過去と未来の相違
7
  可能性としての未来と必然性としての過去
8
  私たちが過去へ行けない理由……その1
9
  私たちが過去へ行けない理由……その2
10
  運命は自分で創る
   
第2章
  なぜ鏡は左右だけ反転させるのか
1
  鏡像反転の謎
2
  鏡は上下も左右も反転させない
3
  ノボル君の悩み
4
  鏡は上下も左右も反転させる
5
  ふたたびノボル君の悩み
6
  鏡の中の世界は二次元?三次元?
7
  デカルト座標と回転座標
8
  鏡はやっぱり左右だけ反転させる
9
  回転軸の謎
10
  カントの空間論
   
  参考文献
  あとがき
著者について
加地大介

1960年愛知県に生まれる。83年東京大学教養学部(科学史科学哲学分科)卒業、89年同大学院博士課程(哲学専攻)単位取得退学。現在は埼玉大学教養学部助教授。共著書に『真理への反逆――知識と行為の哲学』があり、訳書にB.ブライテンベルク「模型は心を持ちうるか」(哲学書房)、共訳書にB.ラッセル他『プリンキピア・マテマティカ』(哲学書房)などがある。

著者のことば

テニスのバックハンドショットとか、ピアノにむかって小指と薬指でトリルを弾くとか、まあ、それと同じように、普段あまり使わない脳みその部分を使う。そんなこと一緒にやってもらいたくて、この本を書きました。ほんとうの哲学入門、のつもりです。

編集者より

真面目が洋服を着ているような加地先生にずいぶんと無理を言って、ともかくやさしく、たのしく読めるように書いていただきました。14歳の読者にはちょっと難しいかもしれませんが、15歳なら大丈夫です。

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