『なぜ私たちは過去へ行けないのか ――ほんとうの哲学入門』
加地大介 著
タイムトレベルの物語はなぜ人を惹きつけるか。過去は変えられるのか、未来は決定しているのか、そもそも過去へ行けるのか。謎は因果や宿命をめぐってさらに深まり、ついには時間とは何かに辿り着く。一方、鏡はなぜ左右だけを反転させるのか。今度は空間とは何かが問われる。そして、重力に逆らって生きる人間の進退感覚も。哲学中心部が開く。
生きているとは 未来に向かっていることだ * 考えることの根へ! ピアノを弾くように哲学する
1960年愛知県に生まれる。83年東京大学教養学部(科学史科学哲学分科)卒業、89年同大学院博士課程(哲学専攻)単位取得退学。現在は埼玉大学教養学部助教授。共著書に『真理への反逆――知識と行為の哲学』があり、訳書にB.ブライテンベルク「模型は心を持ちうるか」(哲学書房)、共訳書にB.ラッセル他『プリンキピア・マテマティカ』(哲学書房)などがある。
テニスのバックハンドショットとか、ピアノにむかって小指と薬指でトリルを弾くとか、まあ、それと同じように、普段あまり使わない脳みその部分を使う。そんなこと一緒にやってもらいたくて、この本を書きました。ほんとうの哲学入門、のつもりです。
真面目が洋服を着ているような加地先生にずいぶんと無理を言って、ともかくやさしく、たのしく読めるように書いていただきました。14歳の読者にはちょっと難しいかもしれませんが、15歳なら大丈夫です。
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