「オサムシ、進化論を覆す?」
昆虫愛好家の協力で4千万年の歩み検証
・・・約四千万年前、一斉に主なグループが分化したようだ。三千万年たっても形の変わらないものもあれば、 ずっと変化のなかった系統から突然形態の変わった品種が出た例もある。
どうやら進化には激しく分化する「動」の時期と「静」の時期があるらしい。・・・
著者のひとり大澤省三が寄稿
日本経済新聞 2002.4.18. 文化 欄
「画期的な研究の集大成」
・・・さらに驚くべきは、形態と系統が必ずしもパラレルでないことを実証したことだ。 たとえばAとBは形がよく似ておりCはまるで違うとしても、系統的にはBとCが近縁で
Aだけ遠縁ということはあり得るのだ。・・・
池田清彦(山梨大学教授)
読売新聞 2002.3.31.
[虫と構造改革]
「下からの」研究、評価を
・・・こうしたことは、近年の進化学でもすでにいわれてきたことである。
しかし「いわれてきた」ことと、それが「証拠で示される」ことでは影響が大いに違う。
だからこの本で示された結果は、生物学の常識に多大な影響を与えるはずである。・・・
養老孟司(東京大学名誉教授・解剖学)
毎日新聞 2002.3.17. 時代の風 欄
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