西原克成 著
生命とは、エネルギーの渦の回転にともなって起こるリモデリング(代謝=再生)である。旧くなった細胞や腫瘍細胞を見分けて分解・解毒し、つまり消化して再生するシステムが免疫である。今日の免疫学は消化の分子過程のみを追っている。三木成夫を継いで臨床系統発生学を起し、免疫疾患の機序を解明し、エネルギー制御による治療法を確立した新・免疫学。
『免疫、生命(いのち)の渦』 * 免疫病は ミトコンドリアの代謝異常が原因。 エネルギー概念を医学に導入し、 免疫学と実験進化学を結んで、 新しい医学をひらく。
1940年神奈川県に生まれる。東京大学医学部大学院博士課程終了。同医学部口腔外科講師として、長く臨床に携わり、一方三木茂夫を継いで臨床系統発生学を創始。新しい免疫概念のもとに免疫病のメカニズムを解明しその治療法を確立した。Science of the Face,『内臓が生み出す心』,『重力対応進化学』他著書多数。
進化の謎、免疫の謎、骨髄造血の謎を解いた結果、子育ての医学から、呼吸の医学、さらに消化器・泌尿生殖器・眼・鼻・耳・皮膚の疾患の治療医学、免疫病治療医学が可能となりました。
多田富雄・中村桂子・養老孟司『「私」はなぜ存在するか――脳・免疫・ゲノム』などによって、現代免疫学のテーマに迫った私どもが、新たな視点を提供します。
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