哲学書房 出版目録
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哲学書房について出版目録 哲学

『存在そのものへ――真実在解明のプリンキピア

中里存仁 著

 何か「在るもの」をではなく「在る」ことそのものを問う。これが第一哲学である。前ソクラテス期、プラトン、アリストテレスからトマスを経てニーチェに至るテクスト群を深く読解して本書は、哲学の聖地に現代の形而上学をうちたてる。ウーシアは不生にして永劫、そして意識は、自存する存在そのものが自らを見るための窓なのだ。

定価2,600円(税別)
250頁 四六版
2003.7.1 初版発行
ISBN4-88679-510-2 C1040
 

哲学の究極の課題に果敢に挑む

アリストテレスを享けて、
生成の原物質としての実体を
解明しつくした。

 

 

 

 

目次
I
  存在の側の問題
  第一章  真実在
  第二章  物体と構成要素
  第三章  分割法のアポリア
  第四章  連続と非連続
  第五章  無からは何も生じない
  第六章  始原と生成消滅
  第七章  始原と無限
  第八章  無限
  第九章  不可分割体の知覚
  第十章  部分と全体
  第十一章 中心点と離在
  第十二章 実体
  第十三章 第一哲学の研究対象
  第十四章 矛盾律と排中律
  第十五章 実態の超カテゴリー
  第十六章 有と非有
II部
  認識の側の問題
  第十七章 尺度
  第十八章 概念独断論
  第十九章 知るとは何か
  第二十章 論証の起点A
  第二一章 論点先取の虚偽と類推解釈不可の原則
  第二二章 実態認識とA=A
  第二三章 Aの本質
  第二四章 真理
  第二五章 主体
総論
主要参考文献
あとがき
著者について

1969年に生まれる。早稲田大学文学部卒業。ドイツに留学してトリーア大学などで学ぶ。

著者のことば

大事なのは人間の側の思想ではなく、存在の側の真相です。これを明らかにしなければ、すべての哲学・神学そのものが論点先取の虚偽に陥るのです。

編集者より

真正面から哲学の真の中心に挑んだ、爽快な書物です。形而上学の時代の始まりを感じさせます。

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