中里存仁 著
何か「在るもの」をではなく「在る」ことそのものを問う。これが第一哲学である。前ソクラテス期、プラトン、アリストテレスからトマスを経てニーチェに至るテクスト群を深く読解して本書は、哲学の聖地に現代の形而上学をうちたてる。ウーシアは不生にして永劫、そして意識は、自存する存在そのものが自らを見るための窓なのだ。
哲学の究極の課題に果敢に挑む * アリストテレスを享けて、 生成の原物質としての実体を 解明しつくした。
1969年に生まれる。早稲田大学文学部卒業。ドイツに留学してトリーア大学などで学ぶ。
大事なのは人間の側の思想ではなく、存在の側の真相です。これを明らかにしなければ、すべての哲学・神学そのものが論点先取の虚偽に陥るのです。
真正面から哲学の真の中心に挑んだ、爽快な書物です。形而上学の時代の始まりを感じさせます。
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