蓮實重彦
1936年東京に生まれる。東京大学文学部フランス文学科を卒業の後、パリ大学に留学、フローベル「ボヴァリー夫人」に関する論文で65年博士号。東京大学教養学部教授を経て、同学部長、副学長をつとめ、97年4月に東京大学26代総長に就任。「凡庸な芸術家の肖像--マクシム・デュ・カン論」で88年芸術選奨文部大臣賞を受賞。ほかに多くの著・訳書がある。フランス文学者、フィルムスカラーとしての学術研究にとどまらず文芸批評をはじめ文化の全域を深部において射貫く批評を国境を越えてくり展げ、97年にパリ第八大学名誉博士号、99年フランス政府の芸術文化勲章を受章している。
養老孟司
1937年鎌倉に生まれる。東京大学医学部基礎医学博士課程を了えて、67年医学博士。同大学助教授を経て、81年解剖学第二講座教授となる。この間71-72年オーストラリア、メルボルン大学に出張。89-93年東京大学総合研究史料館館長、91-95年東京大学出版会理事長をつとめる。「からだの見方」で88年サントリー学芸賞を受賞、95年にはAmuse-IWC
Archiver of the year賞受賞。95年、停年より2年早く東大を退官。その後北里大学教授として人間科学を講じ、99年からは私費を投じて養老孟司シンポジウムを主宰して科学の本質を問い、あわせて若手研究者の育成に心をくだいている。
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