哲学書房 出版目録
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哲学書房について出版目録哲学選書

『〈象徴形式〉としての遠近法』

E・パノフスキー 著 木田元 監訳

 柱がたわんで見えないよう、ふくらみ=エンタシスをほどこす。湾曲した網膜像がもたらす球面遠近法が古代を支配する。遠近法は空間の認識、神と世界と私の関係の秩序であった。主観的な仮象を生むとしてプラトンこれを退けたが、遠近法は「絵画の舵」(レオナルド)であり、無限を所産的自然に変え、カントによって形式化される空間を準備するのだ。

定価2,400円(税別)
236頁 四六版
2003.5.10. 初版発行
ISBN4-88679-210-3
 

精神生理の数学への変換

古代=神権の終わり、と
近代=人間の始まりとを刻印する、
二つの遠近法
にはさまれた精神史の劇

 

 

 

目次
I
  (問題としての遠近法、視像の湾曲、角度の公理)
II章
  (消失軸原理、古代の空間感情、世界は非連続)
III章
  (遠近法へ、世界は連続体、現勢的無限の発見)
第IV章
  (遠近法の両価性、自我領域の拡張、奇跡の体験)
  (膨大なテクスト群へ)

著者について
エルウィン・パノフスキー

1892−1914年。カッシーラーとともにワールブルク文庫を代表する知的巨人。イコノロジーを確立して美術史学に新しい局面を開き、20世紀文化科学を牽引した。

著者のことば

美術史と思想史にまたがる、この滅法面白い書物が、哲学選書版によって多くの読者に読んでいただければ、訳者として欣快この上ない。

編集者より

仏・英・伊など各国語に翻訳されている、歴史的名著を「哲学選書」の第1冊に選びました。遠近法とは、空間認識すなわち無限と私の発見のこと。息詰まる展開を堪能してください。
続いてラッセルほか『プリンピキア マテマティカ』など次々「選書」になります。乞うご期待。

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