芸術論叢書

原子の光(影の光学)
リピット水田堯

¥3,400 (税別)

門林岳史+明知隼二[訳]

映画・文学・哲学における〈没視覚的なもの〉を考察する映像文化論。
芸術論叢書、第二弾。

  • 刊行年月: 2013.6
  • B6変型判(タテ190mm×ヨコ115mm×ツカ24mm)並製392頁
  • 本体価格3,400円
  • ISBN978-4-86503-002-0

幻、X線、原爆、透明人間——映画作品や文学、そして哲学における「没視覚的なもの」を考察する、画期的な映像文化論。20世紀の放射性の光において見られうると同時に見られえないものの物質性についての地図を作成し、秘められた影のアーカイヴをめぐる思弁的読解と、内面性の視覚的構造の分析を提示する意欲作。
【芸術論叢書、第二回配本】装幀:宇平剛史

本書で言及される主な人物や作品:谷崎潤一郎『陰翳礼讃』、H・G・ウェルズ『透明人間』、R・エリスン『見えない人間』、リュミエール兄弟『工場の出口』、A・レネ『ヒロシマ・モナムール』、R・コーマン『X線の目を持つ男』、小林正樹『怪談』、勅使河原宏『砂の女』、黒沢清『CURE』、是枝裕和『幻の光』、デリダ『アーカイヴの病』、ドゥルーズ『意味の論理学』、フロイト『モーセと一神教』、メルロ=ポンティ『眼と精神』、etc.

原書:Atomic Light (Shadow Optics), University of Minnesota Press, 2005.

目次

日本語版への序文
謝辞
参考図版(日本映画)
0 諸々の宇宙
1 影のアーカイヴ(秘密の光)
2 没視覚性の諸様態——精神分析・X線・映画
3 映画の表面デザイン
4 原子的痕跡
5 外記〔エクススクリプション〕/反書記〔アンチグラフィ〕
6 幻の治療〔キュア〕——不明瞭と空虚
訳者あとがき
索引(人物/作品)

紹介記事

  • 北野圭介氏書評(「思想」2014年第5号:1081号「観ることの倫理性」)
  • 四方田犬彦氏短評(「図書新聞」2013年12月21日号「13年下半期読書アンケート」)
  • 三浦哲哉氏短評(「図書新聞」2013年12月21日号「13年下半期読書アンケート」)
  • 著者リピット水田堯×鵜飼哲氏対談(「週刊読書人」2013年7月5日号)

リピット水田堯(Akira Mizuta Lippit)
1964年生まれ。南カリフォルニア大学教授、城西国際大学メディア学部客員教授。専門は映画、比較文学、日本文化。著書に『電気的動物——野生のレトリックへ』(2000年、未訳)、『原子の光(影の光学)』(2005年;本書)、『エクス−シネマ——実験的な映画とヴィデオの理論から』(2012年、未訳)がある。

訳者:
門林岳史(かどばやし・たけし)
1974年生まれ。関西大学文学部映像文化専修准教授。著書に『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン?——感性論的メディア論』(NTT出版、2009年)がある。
明知隼二(あけち・じゅんじ)
1981年生まれ。中国新聞社勤務。

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