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公然たる敵
ジャン・ジュネ=著
アルベール・ディシィ=編
鵜飼哲・梅木達郎・根岸徹郎・岑村傑=訳

ジャンル :文学/思想
刊行年月: 2011.3
46判(188mm×130mm)上製664頁
本体価格5,600円
ISBN:978-4-901477-83-3

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ジュネ自身が生前に刊行を熱望した政治的テクスト集。
パレスチナ人たちを、移民労働者たちを、アメリカの黒人革命家たちを全身で愛し、ともに闘い続けた作家ジュネが、〈68年5月〉から86年の死までに、政治と文学が交錯する地点で生みだした発言とテクストを集大成。

■ジャン・ジュネ生誕100年記念シンポジウム「変貌するジュネ」 終了しました
2011年3月26日(土)、27日(日)
京都芸術劇場 春秋座
詳細はこちらのリンク先をご覧ください

紹介記事 
新城郁夫氏短評(「みすず」2012年1・2月合併号「2011年読書アンケート」)
「紀伊國屋じんぶん大賞2011——読者がえらぶ人文書ベストブック」第20位(読者推薦コメント:木村洋志さん)
堀千晶氏短評(「週刊読書人」2011年12月16日号「37人へのアンケート 2011年の収穫」)
鈴木創士氏短評(「図書新聞」2011年7月23日号「2011年上半期読書アンケート」)
佐々木敦氏短評(「中日新聞/東京新聞」2011年5月8日付「読書:BOOKナビ 人文・社会」欄「抗う作家」)

目次
はじめに

「J・G求む、探し求む……」(一九七〇年)
マドレーヌ・ゴベイユとの対話(一九六四年一月)
レーニンの愛人たち(一九六八年五月)

『悪辣な羊飼いたち』(一九六九年三月)
フランス人よ、いま一息だ(一九七〇年二月二十四日)
「自分のことを話すのは慎みがないように思われる……」(一九七〇年三月十日)
アメリカの知識人たちへの手紙(一九七〇年三月十八日)
メーデー・スピーチ(一九七〇年五月一日)
ミシェル・マンソーとの対話(一九七〇年五月十日)
『ソルダッド・ブラザー』への序文(一九七〇年七月)
アンジェラとその兄弟たち(一九七〇年八月三十一日)
アンジェラ・デイヴィスはおまえたちの手中にある(一九七〇年十月十六日)
ジョージ・ジャクソンのために(一九七一年三月)
パレスチナ人たち(一九七一年五月)
赤と黒(一九七一年八月)
殺しのあとで(一九七一年八月)
アメリカは怖れている(一九七一年八月)
『ジョージ・ジャクソンの暗殺』まえがき(一九七一年十一月十日)
グワラニ人とお近づきになられたし(一九七二年六月二日)
誰もけっして語らなかった二、三の本について(一九七四年五月二日)
「最悪が必ず確実である」ときに(一九七四年五月)
ジスカール・デスタンのもとで死ぬこと(一九七四年五月十一日)
ズボンつり姿でも愚かは愚かだ(一九七四年五月二十五日)
ジャバル・フセインの女たち(一九七四年七月一日)
フーベルト・フィヒテとの対話(一九七五年十二月十九~二十一日)
アジュルーンの近くで(一九七〇年十~十一月/一九七七年)
アメリカ黒人の不屈さ(一九七七年四月十六日)
シャルトルの大聖堂《騎乗透視》(一九七七年六月三十日)
暴力と蛮行(一九七七年九月)
タハール・ベン・ジェルーンとの対話(一九七九年十一月)
『カラマーゾフの兄弟』(一九八一年)
アントワーヌ・ブルセイエとの対話(一九八一年夏)
ベルトラン・ポワロ=デルペシュとの対話(一九八二年一月二十五日)
シャティーラの四時間(一九八二年九~十月)
登録番号一一五五(一九八三年三月一日)
リュディガー・ヴィッシェンバルト、ライラ・シャヒード・バラーダとの対話(一九八三年十二月六~七日)
ナイジェル・ウイリアムズとの対話(一九八五年夏)

付録
集まった人々(一九六八年八月)
十万の星への挨拶(一九六八年九月)

解題・注
略年譜

訳者あとがき

原書:Jean Genet, "L’ennemi déclaré - textes et entretiens (Œuvres complètes, VI) ", Edition Gallimard, Paris, 1991.

著者:ジャン・ジュネ(Jean Genet)
1910年12月19日、パリに生まれる。翌年7月、母によって児童養護施設救済院に遺棄される。幼少期から窃盗を繰り返し、1926年メトレ矯正訓練所に収監される。1929年、18歳で兵役志願、中東、マグレブに駐屯する。1936年、軍隊を脱走し、ヨーロッパを放浪。その後、窃盗などで逮捕、投獄を繰り返す。獄中で『死刑囚』(42年)『花のノートルダム』(43年)『薔薇の奇蹟』(46年)を書き、ジャン・コクトーらから高い評価を得る。1944年、刑務所を出所。1948年、コクトーらの請願によって大統領特赦を得る。『葬儀』(47年)『ブレストのクレル(ブレストの乱暴者)』(47年)『泥棒日記』(48年)、戯曲『女中たち』(47年)『バルコン』(56年)『黒んぼたち』(58年)『屏風』(61年)などを執筆。1960年代後半以降、アメリカのブラックパンサーやパレスチナ解放運動の支援など、政治問題へ積極的に関与する。1986年4月15日にパリで死去。同年5月、遺作『恋する虜』が出版される。

編者:アルベール・ディシィ(Albert Dichy)
1952年生まれ。現代出版記憶研究所(Institut Mémoire de l’Edition contemporaine、略称IMEC) の文学部門主任。現代文学・演劇。著編書に『ジャン・ジュネ、年譜の試み:1910-1944』(Jean Genet, Essai de chronologie - 1910-1944, BLFC de l’Université de Paris VII, 1988)、『『屏風』の闘い』(La bataille des Paravents, IMEC, 1991)、『ジュネ演劇集』(Théâtre complet, Bibliothèque de Pléiade, Gallimard, 2002)、『ジャン・ジュネ、登録番号192・102:1910年から1944年の年譜』(Jean Genet - Matricule 192.102 - Chronique des années 1910-1944, Gallimard, 2010)、『カテブ・ヤシーヌ、記憶の破片』(Kateb Yacine, éclats de mémoire, IMEC, 1998)ほか。

訳者:
鵜飼哲(うかい・さとし)
1955年生まれ。フランス文学・思想。著書に、『抵抗への招待』(みすず書房、1997年)、『償いのアルケオロジー』(河出書房新社、1997年)、『応答する力:来るべき言葉たちへ』(青土社、2003年)、『主権のかなたで』(岩波書店、2008年)。訳書に、ジュネ『恋する虜』(共訳、人文書院、1994年)、同『アルベルト・ジャコメッティのアトリエ』(現代企画室、1999年)、 デリダ『弔鐘』(インスクリプトより刊行予定)、 ホワイト『ジュネ伝』(共訳、河出書房新社、2003年)ほか。
梅木達郎(うめき・たつろう)
1957年生まれ。フランス現代文学・現代思想。著書に、『放浪文学論:ジャン・ジュネの余白に』(東北大学出版会、1997年)、『脱構築と公共性』(松籟社、2002年)、『支配なき公共性:デリダ・灰・複数性』(洛北出版、2005年)、『サルトル:失われた直接性をもとめて』(日本放送出版協会、2006年)。訳書に、ドゥギーほか『崇高とは何か』(法政大学出版局、1999年)、ドゥギー『尽き果てることなきものへ:喪をめぐる省察』(松籟社、2000年)、セリーヌ『ノルマンス:またの日の夢物語II』(国書刊行会、2002年)、デリダ『火ここになき灰』(松籟社、2003年)。2005年死去。
根岸徹郎(ねぎし・てつろう)
1958年生まれ。フランス現代文学・現代演劇。論考に「墓地としての劇場・死者としての登場人物:時間と場所をめぐるジュネのドラマツルギー」、「ジャコメッティのアトリエに座るジュネ」、「古典・実行・舞台芸術:クローデルとジュネをめぐる二冊の本」(『舞台芸術』第14号)など。編書に『日本におけるポール・クローデル』(共編、クレス出版社、2010年)、訳書に、ホワイト『ジュネ伝』(共訳、河出書房新社、2003年)、O.ピィ『若き俳優たちへの書翰』(共訳、れんが書房新社、2010年)など。
岑村傑(みねむら・すぐる)
1967年生まれ。19世紀後半から20世紀前半のフランス文学。著書に、『フランス文学をひらく』(共著、慶應義塾大学出版会、2010年)、『フランス現代作家と絵画』(共編著、水声社、2009年)ほか。訳書に、クルティーヌ編『身体の歴史III』(監訳、藤原書店、2010年)、シュヴァリエ『三面記事の栄光と悲惨』(共訳、白水社、2005年)。

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