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影像の詩学 シラー『ヴァレンシュタイン』と一義性の思考
青木敦子=著

ジャンル :人文・哲学・ドイツ文学
刊行年月: 2014.04
A5判上製256頁
本体価格3,500円
ISBN:978-4-86503-014-3

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自律は自由と平等の輝かしい理想を人間に授けるとともに、残酷な宿命への覚醒をももたらす。カント哲学を批判的に継承したシラーは、その一帰結を戯曲『ヴァレンシュタイン』で克明に描いた。栄光の絶頂にある将軍を襲う無気味な影たち。自身に従えていたはずの近しいものたちが次々と裏切りのシルエットへと反転し、ついには将軍を死へと追いやる。その暗い表象の諸徴候を細やかに読み解き、シラー研究を新局面へといざなう力作。
【シリーズ「古典転生」第10回配本、本巻9】

紹介記事 
坂本貴志氏書評(「図書新聞」2014年9月6日号「シラーの戯曲がもつ建築的な輪郭が浮かび上がる」)

目次
序章
 影
 シルエットの魅惑
 畸形化するシルエット
第一章 不在とシルエット
 色と音の世界
 「影の国」
 自己組織化
 メタモルフォーゼ
 存在と不在
第二章 習慣と平俗なもの
 枢軸の独白
 習慣の恐怖
 『潜水夫』と『手袋』
 「本当に怖ろしいもの」
第三章 世界の暗い感情と占星術
 シラー豹変
 妖精たちの世界と「宿命の種蒔き」
 明るい木星の子
 「運命の領分」と「人間の領分」
 占星術の放棄
第四章 鏡としてのマクス
 架空の人物
 反射光学器としての鏡
 倫理的規範としての鏡
 歪曲する鏡
 砕け散る鏡
 まやかしの鏡
 ナルキッソス
 鏡の裂け目
 マクスとオクタヴィオ
第五章 ギリシャ的な運命とカント的な自由
 ギリシャへの接近
 「すでに生じてしまったかもしれない」
 自由意志の影
 『イビュクスの鶴』
 ギリシャ的な運命とカント的な自由
第六章 史的真実と詩的真実
 歴史上のヴァレンシュタイン
 ヴァレンシュタインの不幸
 「歴史より歴史的」
 史的真実と詩的真実
 ランケとシラー
 歴史とシルエット
終章 アナロギアから一義性へ
 アナロギアからの切断
 存在の一義性
 一義性の論理と悲劇
あとがき
参考文献
索引(人名・作品/シラー作品/事項)

著者:
青木敦子(あおき・あつこ)

1957年、熊本県生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。学習院大学大学院博士課程修了。文学博士(名古屋大学)。現在は、学習院大学、明治大学非常勤講師。著書に『シラーの「非」劇――アナロギアのアポリアと認識論的切断』(哲学書房、2005年)。主な論文に、Die Struktur der doppelten Wiederholung in Schillers Fiesco (Zeitschrift für Literaturwissenschaft und Linguistik, Verlag J. B. Metzler, Stuttgart 2001), Die Abwesenheit des Protagonisten und sein Schattenbild in Wallensteins Lager von Friedrich Schiller (Convivium, Germanistisches Jahrbuch Polen, Deutscher Akademischer Aus tauschdienst, Bonn 2010) などがある。

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