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闘争のアサンブレア
廣瀬純+コレクティボ・シトゥアシオネス=著

ジャンル :社会・思想
刊行年月: 2009.3
四六判(タテ188mm×ヨコ130mm)並製カバー装240頁
本体価格2,200円
ISBN:978-4-901477-45-1

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失業の先にあるのは「求職」「再就職」だけではない。
職場を占拠せよ、労働を拒否せよ、偽通貨を流通させよ! 闘いの都市ブエノス・アイレスが、いま、私たちに呼びかける。

政治経済運動の新たなる水平的・自律的集団性(アサンブレア)の構築へ。21世紀の始まりとともに、ネオリベラリズムに抗して立ち上がったアルゼンチンの失業労働者や職場占拠労働者、都市中産階級たちの様々な実践と挑戦を紹介。《生活=闘いのための作業仮説》をめぐる、熱き対話集。

(本文より)
廣瀬:アサンブレアの試みにおいて興味深いことのひとつは、この運動が自分たち自身で互いに呼びかけ合うことによって出現したという事実にあるということ、政党によるリーダーシップも、労組によるリーダーシップもなしに生まれてきたということです。」
コレクティボ・シトゥアシオネス:次のようにも言えるかもしれません。アサンブレアが構成したものは、都市部の断片化された空間全体のなかに国家的でも市場的でもないような公共空間を生産するための、潜勢力に満ちたひとつの新たなやり方なのだと。」

紹介記事 
高祖岩三郎氏×著者(廣瀬純)対談(「図書新聞」2009年07月18日付「地球をナメるな、トイレに行くな アナキズムとアサンブレア」)
陣野俊史氏書評(「サンデー毎日」2009年6月7日号「サンデーらいぶらりぃ BOOKライブハウス」欄「一方的押しつけに抗う蜂起」)
一色こうき氏書評(「オルタ」2009年3・4月号「オルタの本棚」欄)
藤井枝里氏書評(「人民新聞」2009年4月25日号「本ほんBOOK」欄)
本橋哲也氏書評(「週刊金曜日」2009年4月24日号「きんようぶんか 読書」欄「政治的な意思決定をとりもどす思考の場」)
井上武史氏書評(「ラティーナ」2009年5月号「Libro」欄)

■刊行記念イベント 終了しました
JUNKUトークセッション:廣瀬純×青山真治
(映画作家、小説家)「運動と映画----『闘争のアサンブレア』をめぐって」
日時:2009年5月16日(土)18:30〜
会場:ジュンク堂書店新宿店8階喫茶コーナー
料金:1,000円(1ドリンクつき) 定員:50名
受付:7Fカウンター、または電話予約
TEL.03-5363-1300
内容:2009年、日本もついに「運動の年」を迎えた。日々のTVニュースは、闘う労働者の姿で溢れかえっている。映画なんかにうつつを抜かしているときじゃない、オレたちは生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされてるんだから。ほんとうにそうか? 2009年の日本には映画など必要ないのか。たしかに映画はプチブルの暇つぶしに過ぎないのかも知れない。しかし、まさにそうだからこそ、映画には“来るべきプロレタリア”へと呼びかける力があるのではないだろうか。そしてまた、だからこそ、『闘争のアサンブレア』に描かれるそれのようなラディカルな運動は、つねに1本のフィルムに似た様相を見せるのではないだろうか。「運動の年」にもかかわらずイーストウッドの新作にうつつを抜かすふたりによる対談。

目次
まえがき  廣瀬純
第一章 19/20----権力を解任する民衆蜂起
ポジティヴな「NO」/蜂起の背景/新たな社会的主役/アサンブレア、ピケテロ運動、そして銀行預金者たち/略奪行為の意味/「みんな去れ、ひとりも残るな」/アルゼンチンにおいて「階級」を語ることの問題点/各社会階層の変化/ペロニスモ
第二章 ピケテロ運動----自律性・水平性の実践
アルゼンチンにおける社会的諸実践/ピケテロ運動とは何か?/社会プラン/二〇〇一年一二月をめぐる各派のスタンス/二〇〇二年六月二六日の虐殺/「自律性」と「水平性」/「自律性」と「自立」のちがい/運動に対する日常的な攻撃/新しい社会的関係の日常的な構築/アサンブレア的な実践/バリオとの関係性/近隣住民アサンブレアとピケテロスのアサンブレア/教会
第三章  雇用主のいない企業、オルターナティヴ市場
労働者たちによって自主管理された企業/占拠のありようの多様さ/ブルクマンで何が起こったのか?/「生産組合化」と「国有化」/弾圧の意味/工場占拠と女性たち
第四章 都市中産階級の政治化----近隣住民アサンブレア
アサンブレアのダイナミクス/近隣住民アサンブレアの出現と展開/グローバルな抵抗運動との関係/「占拠」に対する政府の態度/キルシネル政権と「民衆」
第五章 正義がないなら、エスクラチェがある----「母たち」と「子どもたち」
エスクラチェと「新たな革命的主観性」/「母たち」と「子どもたち」/新たな革命的主観性/民衆エスクラチェ委員会/アルゼンチンの「錯綜した歴史」/エスクラチェの一般化によってあきらかになったこと
付録  コレクティボ・シトゥアシオネス+サンドロ・メッザドラ
二〇〇四年七月----権力を解任するカーニバル/二〇〇五年一〇月----運動のメランコリー
解説 ブエノス・アイレス報告  廣瀬純
「みんな去れ、ひとりも残るな!」/「脱政治化された消費者」たちの闘争(アサンブレア運動)/失業労働者たちの闘争(1)----運動の震央としての「郊外」/失業労働者たちの闘争(2)----「市場」からの脱出/「我々はみな《五月広場の母たち》の子どもだ」(キルシネル政権)/「制度的正常」と「ふつうの資本主義」とへの回帰/さらば、ブエノス・アイレス
あとがき  コレクティボ・シトゥアシオネス

著者:
廣瀬純(ひろせ・じゅん)

1971年、東京生まれ。龍谷大学経営学部教員。仏・映画批評誌『VERTIGO』編集委員。著書に『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)、『闘争の最小回路----南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(人文書院)、『シネキャピタル』(洛北出版、近刊予定)。訳書にパオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』(月曜社)トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(月曜社、共訳)、同『未来派左翼』(NHK出版)など。
コレクティボ・シトゥアシオネス(Colectivo Situaciones)
1999年、「運動としての調査」グループとしてブエノス・アイレスにて結成。著書に『19と20----新たな社会的主役についての覚書〔19 y 20. Apuntes para el nuevo protagonismo social〕』(2002)、『仮説891----ピケットの彼方へ〔La Hipótesis 891. Más allá de los piquetes〕』(2002. MTDソラーノとの共著)、『季節移動大学----テリトリー、ネットワーク、言語活動〔Universidad Trashumante. Territorios, redes, lenguajes〕』(2004. 季節移動大学との共著)、『高山病----蜂起するボリビアへの旅/証言集〔Mal de Altura. Viaje a la Bolivia insurgente / Testimonios〕』(2005)、『密林へようこそ----EZLN第六宣言から始まる対話〔Bienvenidos a la selva. Diálogos a partir de la Sexta Declaración del EZLN〕』(2005)、『どちら様ですか----コールセンターでの魂の奴隷労働に対する闘い〔¿Quién habla? Lucha contra la esclavitud del alma en los calls centers〕』(2006. ニコ・バラコ、マルソ、クリスとの共著)、『学校にはゾウがいる----郊外の子どもと教師〔Un elefante en la escuela. Pibes y maestros en el conurbano〕』(2008. 土曜アトリエとしての共著)など。詳しくは下記のウェブ・サイトを参照のこと。
http://www.nodo50.org/colectivosituaciones/index.html

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